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脳の若返りが先か、宇宙滞在が先か。ナノ粒子で神経再生を目指すリジェネソーム

IVS2026で見つけたちょっと気になる技術②

 宇宙空間で長期間暮らすようになったとき、人間の脳はどうなるのか。無重力や放射線などの特殊な環境による脳への影響を抑えようとしているのがリジェネソーム株式会社だ。2026年7月1日から3日まで京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2026」のブースで話を聞いた。

 同社が目指すのは、老化した脳神経の再生。その第一歩として、有効成分を脳へ届けるナノ粒子の開発に取り組んでいる。

リジェネソーム株式会社 代表取締役 佐久間善太郎氏

 同社によると、ビタミンAの一種であるレチノールをナノ粒子に包んで細胞に届ける実験では、神経細胞への分化を促す遺伝子の発現量が通常の約55倍に増え、神経突起も約1.3倍に伸びたという。現在は動物実験を進めており、まずは加齢に伴う脳機能の低下を抑える技術として実用化を目指す。将来は無重力環境でも実験し、宇宙滞在時の脳機能低下を防ぐ技術につなげる計画だ。

 とはいえ、研究成果を待つだけでは事業を続けられない。研究と並行して、日本酒由来の機能性ナノ粒子「SAKESOME」の研究や、だし・スープに含まれる微量成分を対象とした開発にも取り組んでいる。鶏がらスープやだしなど、日常の食生活に取り入れやすい食品を事業化する戦略だ。

美容皮膚科医・産業医である山下真理子医師監修のもと開発された、酵母エキス・化学調味料不使用の鶏ガラスープ

 ちなみに代表取締役CEOの鈴木健吾氏は、株式会社ユーグレナの共同創業者でもある。ミドリムシに含まれる栄養素の活用に続き、今回のテーマは「脳の若返り」。脳の若返りから宇宙滞在まで、構想は大きい。一方で、まずはスープやだしなど日常の食品から事業を始めるところには、ユーグレナ共同創業者らしい発想が感じられた。

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