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先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第398回

送電網の蓄電池から中国製を締め出し/若返りブームの震源となった研究者

2026年09月21日 09時00分更新

文● MITテクノロジーレビュー編集部

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世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。

送電網の蓄電池から中国製を締め出し、米国が払う「自立」の代償は

トランプ政権は8月下旬、国家非常事態を宣言する大統領令で、中国製バッテリーを送電網規模の蓄電システムに使うことを事実上禁じた。だが現在、こうした施設のほとんどは中国製セルを使っている。国内生産が需要を満たすのは2030年代後半になる可能性もある。

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失明マウスの視力回復に成功、若返りブームの震源となった研究者

視神経を傷つけて失明させたマウスに、細胞を若い状態に戻す遺伝子治療を注射する。16日後、神経は再生し、マウスは再び見えるようになった。2020年に発表されたこの成果は、抗老化への巨額投資を呼び込んだ。開発したユアンチェン(ライアン)・ルー博士の治療は2026年、緑内障患者への臨床試験に入っている。

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「若返る」提供肝臓、機械灌流が生物学的年齢を逆戻りさせる

提供された肝臓は、移植までの間に機械灌流を受けると、氷上で保存された肝臓に比べて生物学的年齢がおよそ30%低いことが新たな研究で示された。米研究チームが老化時計を用いて103個の肝臓から採取した208検体を分析した結果だ。だが、この「若返り」がレシピエントの体内でどのような意味を持つのかは、まだ分かっていない。

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脳容積の半分がヒト細胞に、スタンフォード大が作った「異種皮質マウス」

脳容積のほぼ半分をヒトの細胞が占めるマウスを、スタンフォード大学の研究チームが作り出した。大脳皮質と海馬が発達しないよう遺伝子改変したマウスにヒトの脳オルガノイドを移植すると、ヒトの細胞が空いた空間を埋め、移植していない改変マウスより迷路試験の成績が良かったという。

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「この学会は茶番です!」 AIエージェント100体が 不正と内部告発で分裂

グーグル・ディープマインドの実験で、数学問題を解く100体のAIエージェントが不正と内部告発をめぐり対立する派閥に分裂した。1体が検証の抜け穴を見つけると、不正は仲間の行動に引きずられるように広がったが、内部告発も同じ速さで伝染し、最終的には24体対14体で告発側が上回った。研究チームは、こうした仲間内の圧力が、エージェント群を規律に従わせる手がかりになり得るとみている。

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齋藤 諒:生物が持つ仕組みを人類の道具に変える遺伝子工学者

理化学研究所の齋藤 諒は、CRISPR-Cas9では届かない場面を埋める仕組みを自然界から探し出し、ゲノム編集の道具へと作り変えてきた。現在はAIで複雑な真核生物のゲノムを探る手法の確立に挑み、その先に生命現象そのものの制御を見据える。

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犬猿の仲が急接近、AI大手がそろって「減速」訴える不自然さ

サム・アルトマン、イーロン・マスク、デミス・ハサビス——数カ月前まで対立や競合関係にあった面々が、アンソロピックのアモデイCEOが唱える「AI減速」に一斉に賛同した。しかし警鐘を鳴らす発端となったハッキング事件を調べると、賢すぎるモデルではなく訓練に失敗した欠陥モデルの姿が浮かぶ。彼らが本当に急ぐのは、リスク抑制か自社の火消しか。

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破綻バイオ企業もターゲット、オープンAI財団が生物学データに助成

オープンAI財団が、AIの学習用に「高品質な科学データセット」を作る新たな取り組みを始めた。助成先の一つは、経営破綻したバイオテクノロジー企業の破産手続きで、規制当局への申請資料など通常は営業秘密にあたる文書を買い取る構想だ。生物学データの不足が医療AIの最大のボトルネックになっているとの認識が背景にある。

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MITテクノロジーレビューからのお知らせ

eムック最新刊「犯罪とテクノロジー 共進化する手口と捜査」

人工知能(AI)を用いたオンライン詐欺の激化、暗号資産を悪用した不正取引、無人潜水艇による大規模な麻薬密輸など、最新技術の悪用は犯罪の巧妙化と深刻化を招いている。一方で、都市型監視カメラ網による迅速な捜査と過剰監視の懸念といった治安維持の功罪や、密猟阻止のためサイの角に放射性物質を注入する先進的な取り組みなど、テクノロジーを活用した新たな防衛・対抗策も進化を続けている。高度化する犯罪の現実と、テクノロジーを駆使して立ち向かう最前線をお届けする。

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