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視野が広がったオートフォーカスアイウェア「ViXion2」、海外展開へ

IVS2026で見つけたちょっと気になる技術④

 手元のスマートフォンを見たあとに遠くを見ると、ピント合わせに時間がかかる。近くを見るたびにメガネを外したり、遠近両用メガネの見る位置を調整したりしている人も多いだろう。

 このピント調節を電子制御で自動化しようとしているのが、ViXion株式会社だ。2026年7月1日から3日まで京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2026」のブースでは、オートフォーカスアイウェア「ViXion」を展示していた。

 ViXionをかけると、眉間部分のセンサーが見ている対象までの距離を測定する。内蔵された液体レンズの形状が、その距離と使用者の視力に合わせて変化し、近くから遠くまで自動でピントを調整する仕組みだ。焦点距離は約5センチメートルから無限遠まで対応する。左右の見え方に合わせた初期設定も可能だ。

 液体レンズ自体は、バーコードリーダーなどにも使われている技術を応用している。同社の強みは、対象までの距離を測り、使用者の視力に応じてレンズの屈折力を制御し、ピントを合わせる一連の仕組みにあるという。本体には基板やセンサー、バッテリーが組み込まれている。

 液体を使うため、レンズを水平に保ちながら、視野の広さを確保することが開発上の課題だったという。2026年4月に発売されたViXion2では、前モデルと比べてレンズ面積を約2.4倍に拡大。視野を広げ、日常の作業でも使いやすい形に改良された。重量はアウターフレームを含めて約54グラム、連続動作時間は最大約15時間。価格は税込11万円。

 同社は2023年、初代モデル「ViXion01」のクラウドファンディングで約4億2500万円を集めた。後継モデルを含むシリーズは、2025年6月時点で累計約8億円、1万2000台超を受注。現在はビックカメラやヨドバシカメラなどの量販店、オンラインストアでも販売している。今後は中国や米国など海外市場への展開も進める計画だ。

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