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最新パーツ性能チェック 第478回

Ryzen 9 9950X3D2最速レビュー【後編】 デュアル3D V-Cacheのゲーム性能を詳しくチェック

2026年04月22日 22時00分更新

文● KTU (加藤勝明) 編集●北村/ASCII

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差が出ないなら最高画質設定でもう一度……!

 ここまでの検証において、Ryzen 9 9950X3D2がハッキリと9950X3Dを優越するケースは非常に少ないといえる。だがOverwatchの結果のように、低画質設定+RX 9070 XTの組み合わせではフレームレートがソフトウェア的な上限に到達してしまい、差が出なくなってしまったケースもあった。

 では、画質を上げてみたら? ということで、ここからはここまで試したゲームを最高画質設定にて再度検証することにする。ただ画質を上げるとGPU側が律速になるため、CPUの差が見えにくくなるという側面も出てくる。果たして今回の検証ではどうなのだろうか?

 また、検証にあたり、次のような条件を加えている。

●解像度はフルHD(1920×1080ドット)
●ゲームの画質は最高設定(またはそれに準ずるもの)
●FSRが利用できる場合はFSRクオリティを利用(グラフではFSR Qと表記)
●FSRはドライバーの設定でFSR 4にオーバーライド
●フレーム生成はオフ
●レイトレーシング(RT)は使用するがパストレーシング(PT)は使用しない
●Intel APO/ Intel BOTは対応ゲームにおいてすべて有効(Core Ultra 7 270K Plusのみ)

「ARC Raiders」

ARC Raiders:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:シネマティック+RTGI「ダイナミック:エピック」、アップスケーラー:FSRクオリティ、検証シーン:練習場において一定のコースを移動中

 画質を最高側に寄せると、低設定では不振だったCore Ultra 7 270K Plusが息を吹き返してくる。平均フレームレートトップはRyzen 9 9950X3D2だが、他のCPUとの差は手動計測故の誤差のようなものだ。ただCore Ultra 7 270K Plusのみ、わずかだが最低フレームレートの落ち込み方が大きいようにも見えるが、これも誤差レベルの差である。

「Battlefield 6」

Battlefield 6:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:オーバーキル、アップスケーラー:FSRクオリティ、検証シーン:Bot15人+プレイヤーで「エンパイア・ステート」のマッチをローカルでホストし、所定のコースを移動中

 低設定の時もCore Ultra 7 270K Plusが健闘していたBattlefield 6だが、最高(オーバーキル)設定ではRyzen 9 9950X3D2と並んでいる。2CCD構成のRyzen 9 9950X3D2および9950X3Dはレイテンシーの問題が絡むせいか、1CCD構成のRyzen 7 9850X3Dよりも最低フレームレートが大きく下がっている点に注目したい。

「BIOHAZARD requiem」

BIOHAZARD requiem:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:最高+光と影「最高」、RT「高」、アップスケーラー:FSRクオリティ、検証シーン:レンウッドの歩道を歩行中(グレースのシーンを使用)

 BIOHAZARD requiemはPTに対応しているが、現状のビルドではRadeonではRT止まりゆえにこのような設定となった。ここまでCore Ultra 7 270K PlusがRyzen勢と互角に近い戦いを展開してきたが、ここでは最低フレームレートの落ち込み方が大きく、3D V-Cacheを搭載したRyzenの強さが再確認できる。

 しかし3種類のRyzenでの比較になると、差が出ているとは言い難い。GPU側が律速になってしまうため差が出ない、というセオリー通りの展開になったようだ。

「F1 25」

F1 25:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:超高+異方性 16x、アップスケーラー:FSRクオリティ、検証シーン:ゲーム内ベンチマーク「ラスベガス(ウエット)」再生中

 F1 25の場合最も重い設定は「超最大」であるが、これはPT設定を含む関係でRadeonでは強烈に重い。そこでRTどまりの「超高」設定を採用した。画質低設定時はRyzen 9 9950X3D2がRyzen 7 9850X3Dに対し優位性を見せていたが、画質を上げてもその傾向は変わらない。ただ性能差がぐっと圧縮されたことで、Ryzen 9 9950X3D2のアドバンテージは紙のように薄くなってしまった。

「Marvel Rivals」

Marvel Rivals:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:最高、アップスケーラー:FSRクオリティ、検証シーン:ゲーム内ベンチマーク再生中

 Ryzen勢は平均140fpsあたりで頭打ちになったが、Ryzen 7 9850X3Dの最低フレームレートがやや高いといった感じだろうか。BIOHAZARD requiem〜F1 25に至るまでRyzen勢に大差をつけられていたCore Ultra 7 270K Plusは、ここではライバルに迫るフレームレートを発揮できている。

「Marvel’s Spider-Man 2」

Marvel’s Spider-Man 2:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:非常に高い+RT「アルティメット」、アップスケーラー:FSRクオリティ、検証シーン:マップ内の所定のコースを移動中

 Marvel’s Spider-Man 2はレイトレーシングを「アルティメット」設定にするとレイを追跡する処理が非常に重くなる。CPU負荷も増大するのだが、ここでのトップは意外にもCore Ultra 7 270K Plus。Ryzen勢ではRyzen 7 9850X3Dがトップであり、Ryzen 9 9950X3D2は9950X3Dとほぼ並んでいる。どうやらこの条件では3D V-Cacheのリッチさやコア数よりも、レイテンシー等別の問題が性能に影響するようだ。

「Overwatch」

Overwatch:1920×1080ドット時のフレームレート。画質:エピック、検証シーン:「Eichenwalde」におけるBotマッチ観戦中

 画質低設定時は600fpsキャップに阻まれてしまいCPUの差が非常に分かりにくくなっていたが、画質を最高設定にまで引き上げても平均フレームレートに大きな差はでなかった。しかし最低フレームレートの落ち込み方を見るとRyzen 9 9950X3D2や9950X3Dの方が落ち込みにくくなっていることが分かる。Overwatchはコア数が多い方が有利という点は筆者の経験で分かっていたことだが、今回の検証で改めてその説を補強できた。

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