サイバーセキュリティのGoldilock Secureが優勝 世界最大級のディープテックコンテスト「SLINGSHOT 2025」
SLINGSHOT 2025――Singapore Week of Innovation and Technology(SWITCH)
2025年10月31日、シンガポールでEnterprise Singapore(シンガポール企業庁)が主催するディープテック・スタートアップコンテスト「SLINGSHOT 2025」の決勝大会が開催され、英国のサイバーセキュリティ企業 Goldilock Secure がグランドウィナー(最優秀賞)の栄冠に輝いた。
過去最多の応募数と「SWITCH」の節目
今回で9回目を迎えた「SLINGSHOT 2025」は、シンガポールを代表するイノベーションイベント「Singapore Week of Innovation and Technology(SWITCH)」の主要プログラムとして実施された。SWITCHは今年で10周年の節目を迎え、世界中のイノベーション関係者が集う記念すべき開催となった。
本コンテストには、世界150以上の市場から過去最多となる約7000件の応募が殺到した。厳正な審査を経て選出された「Top 60」のスタートアップは、シンガポールの現地企業訪問やメンタリングを含むプログラムに参加しエコシステムへの理解を深めた上で、決勝ラウンドへと駒を進めた。
上位入賞スタートアップの顔ぶれ
激戦を制し、グランドウィナーに選ばれたのは、Transformative Digital Technologies(変革的デジタルテクノロジー)部門の である。同社は、重要なデジタル資産を物理的に隔離するソリューション「Goldilock Firebreak」を開発。
インターネットを経由しないトリガーを用いることで、データやシステムへの接続・切断をオンデマンドかつ物理的に制御し、常時接続インフラに対するサイバー攻撃の脆弱性を排除する技術が高く評価された。優勝賞金に加え、40万シンガポールドルの助成金(Startup SG Grant)や、「JTC LaunchPad」における18ヶ月間のオフィス賃料無料権などが授与される。
準優勝(1st Runner-up)には、スペインの Loop Diagnostics が選出された。同社はHealth and Biomedical(健康・バイオメディカル)部門のファイナリストで、敗血症(Sepsis)を早期に発見する迅速な免疫診断ソリューション「SeptiLoop」を提供している。血流感染に関連する免疫機能障害を早期に特定し、救急現場での迅速なトリアージを可能にする技術である。
第3位(2nd Runner-up)は、地元シンガポールの Nalagenetics が獲得した。同じくHealth and Biomedical部門のファイナリストである同社は、ヒトゲノムの100%を解析し、単一遺伝子、多遺伝子、および臨床リスクスコアを組み合わせることで、心血管疾患やがんなどの疾患リスク評価の精度を飛躍的に高める予測遺伝子検査ソリューションを提供している。
日本からも3社がトップ60に進出
世界的な競争が激化する中、日本からの参加企業も健闘を見せた。応募総数7000社以上という狭き門をくぐり抜け、日本のスタートアップ3社が「Top 60」に選出され、シンガポールでのピッチに挑んだ。
Top 60に残った、Physiologas TechnologiesやiBody、LIFESCAPESの3社は残念ながら最終日の決勝には残れなかったが、各部門のピッチに登壇し、日本のディープテック・スタートアップが持つ技術力とポテンシャルを国際的な舞台でアピールしていた。
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