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なぜPUACL2026は“過去最大の盛り上がり”なのか? 公式キャスター篠原光さん・Refuさんに聞いた本音

文●モーダル小嶋/ASCII

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PUACL2026公式配信のキャスター、篠原光さんとRefuさんにとことんインタビューしました!

大会の熱気、選手の魅力を伝える
公式キャスターに思いきり聞いてみた

 アジア最強という栄冠を目指してプロチームが激突する、ポケモンユナイトの公式国際大会「Pokémon UNITE Asia Champions League 2026(以下、PUACL2026)」。そこで欠かせない存在となるのが、試合の駆け引きや高まる緊迫感を言葉で描き出すキャスターたちです。

2025年11月23日に開幕した「PUACL2026」。現時点でDay5まで終了しています

 選手たちの一瞬一瞬のプレイを見逃さず、大会特有の熱量を視聴者に届ける存在として、篠原光さんとRefuさんが実況・解説を担当しています。

 篠原さんは、eスポーツキャスターとしてさまざまな実況を担当。試合全体の流れを整理し、選手の魅力にフォーカス。初見の視聴者にも伝わる言葉で熱戦を描き出すアナウンサーです。Refuさんは、競技視点に根ざした鋭い分析で、ポケモンユナイトのプレイの意図や駆け引きを深く掘り下げる解説に定評があります。

公式生配信では実況と解説があるため、ゲームをよく知らない人にもポケモンユナイトの魅力が伝わりやすくなっている

 多くの大会で実況と解説を担当し、ポケモンユナイトの競技シーンの歩みを見届けてきた2人。今回の大会をどのように受け止め、躍動する選手たちをどう映しているのかが気になるところです。また、視聴者に寄り添う立場として、どんな考えをもって実況や解説に臨んでいるのかも注目したい点でしょう。

 今回はPUACL2026のDay5終了直後(1月18日)のタイミングで、篠原光さんとRefuさんにお話をうかがいました。

 競技タイトルとしてのポケモンユナイトが今どこに立っているのか、そしてキャスターとして何を大切にしているのか。2人の語る言葉からは、表舞台の裏で重ねられてきた試行錯誤や思いが浮かび上がってきます。

篠原光さん

フリーアナウンサー/eスポーツキャスター。大会実況・解説を中心に、番組MCやイベント進行など幅広く活躍。競技理解に裏打ちされた言語化と、視聴者に寄り添う進行力に定評がある。選手やシーンの魅力を引き出す語り口が特徴。ちなみに、当日の衣装は「カイオーガを意識した……ということにしてください」(本人談)。

Refuさん

ポケモン関連の公式配信を中心に活躍するeスポーツキャスター。高い競技理解に基づく的確な解説と、試合の流れを整理する冷静な語り口が持ち味。初心者にも分かりやすく、試合の面白さを伝える解説に定評がある。

 

予選リーグは「絶対負けられない戦い」

——まずお聞きしたいのは、PUACL2026の盛り上がりについてです。同じく公式配信のキャスターを務める水上侑さんとここあったさんにインタビューしたときも出た話題なのですが(「公式キャスター視点で見るPUACL2026 水上侑×ここあったが語るユナイトの熱気、そして“注目チームと選手”」)、前回(PUACL2025)と比較しても、より一層の熱気を感じる場面が多いのではないでしょうか。実際にキャスターの立場から見て、どのような瞬間にその盛り上がりを実感されていますか。

Refuさん(以下、Refu) まず僕からアンサーすると、今回、一日一日の盛り上がりというのは本当に熱量が高いんです。

 その理由は明確で、今回、予選リーグで12チームから8チームにしぼられるんですよ。前回までは、プレイオフには絶対に行けて、そこで全部勝てばFINALSに抜けられました。実際、そういう抜け方してるチームもそこそこいたんですよね。しかし、PUACL2026では、7日間の予選リーグでまず3分の1のチームがいなくなる。

さまざまな質問に対し、落ち着いた口調で丁寧に話すRefuさん

篠原光さん(以下、篠原) 12チーム中、4チームが次に進めないって、デカいんですよね。

Refu デカいですね。なので、もう本当一日一日、絶対負けられないというか。少しでも上に行かないと、そもそも残れないという状況が、熱量の差としてあるんです。

PUACL2026 日本リーグ 出場チーム1

PUACL2026 日本リーグ 出場チーム2

——プレイオフに進出できないかもしれない……という緊張感が、大会の盛り上がりを生み出していると。

Refu 「最悪、負けてもいい」みたいな気持ちは、選手からまったくなくなっていると思っていて。その点で、一日一日の激しさも増したと感じますね。

PUACL2026は「マジで過去最大の盛り上がり」

篠原 Day5を迎えた現時点で言うと、本当に2、3位以下が団子になっている。1勝、あるいは1敗するだけで、プレイオフ進出ライン上を超えられる、落ちてしまう……みたいな、ギリギリの戦いが続いているんです。

Day5終了時点の総合ランキング

——Day5が終わった時点でも、すべてのチームにプレイオフ進出の可能性があります。

篠原 そこで、「PUACL2026の盛り上がりをどう見ますか」という質問に答えるとしたら、マジで過去最大の盛り上がりです。PUACL史上、もっとも盛り上がってると言えるぐらい。

常に明るく、明朗な受け答えが印象的だった篠原光さん

——キャスター陣にとっても、PUACL2026の盛り上がりは想像を超えていたわけですね。

篠原 はい。「盛り上がってるらしいですね」と言われることもあるんですけど、その想定をはるかに超えるぐらい盛り上がっているという体感です。

 というのも、ポケモンユナイトが、ここまでなれるタイトルだと想定していなかったというか。eスポーツが好きで、他のゲームも好きでキャスターになった身として言うと……日本のeスポーツシーンの盛り上がりにおいて、いくつか代表的なタイトルがありますよね。

——プロチームも多く参加していて、競技人口も多くて……みたいなタイトルは、複数あります。

篠原 それらに比べると、ポケモンユナイトは、カジュアルで、ポップ。競技人口などの面でいえば、他のeスポーツタイトルと比べれば、若干マイナーであるかもしれない。

 そういうところを踏まえて、そのポテンシャルで、7日間のリーグ戦で毎回4000人、5000人が公式配信に集まってきている。ウォッチパーティーを含めると1万人ぐらいが集まるコミュニティになっているのが、奇跡みたいなものだと思ってます。

 数字の話でいくと、日本のゲームにおける大会の公式配信なら、どのぐらいが目安になってくるかというと……もう、「同接が1000人を超えたら上々」ぐらいのタイトルが山ほどある。

 その中で、僕ら自身が人気ストリーマーではないにもかかわらず、同接5000ラインでずっとやってるというのが想像できなかった。世界大会やアジア大会の最終盤に行くと、1万人を超えてくるんですよ。その注目度合いというのがすごい。

ポケモンが好きな層とeスポーツが好きな層
それぞれが混ざりあったコミュニティ

——自分が公式配信のチャット欄を見ていても、試合中のプレイに対して「なんでだよ!」という意見が出れば「こういう意図があるんじゃない?」「次は勝ってほしい!」といった反応が次々と流れてくる。そうした多様な声があふれ出している様子は、公式配信を見ていても盛り上がりを感じる部分です。

篠原 「ポケモン」というゲームが好きな人たちの層と、eスポーツという激しい心理戦が展開される競技っぽいものが好きな人たちの層って、およそ被ってないようなイメージですよね。なのに、ちゃんと両者が混ざって新しいコミュニティになってるというのが、奇跡みたいというか。そこも含めて、過去一の盛り上がりです。

——PUACL2026 FINALSの会場が横浜武道館(横浜BUNTAI)になったことも、盛り上がりを感じる大きなポイントですよね。

PUACL2026の決勝大会である「PUACL2026 FINALS」は2026年3月28日(土)・29日(日)の2日間、神奈川県横浜市の大型イベントホール「横浜BUNTAI」で開催

篠原 毎回驚いてるよね。新宿住友ビルの三角広場(PUACL2025 FINALSの会場)に入りきらなかったから横浜BUNTAIになったんですけど。まさか三角広場に入りきらないとは、みたいな。

Refu 前回も「会場は三角広場です」って聞いた時点で、すごいところでやるなあと思ったんですけどね。

篠原 そう。「大丈夫かな?」って不安になったぐらいだったんですけどね。ただね、事前ですごい数の大行列ができて。びっくりしましたよ。そこからさらに規模を大きくして、横浜BUNTAIになったわけですから、本当にすごい。

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