企業固有の情報をもとに多言語生成AIチャットボットをノーコードで構築 「Kotozna TPG」提供開始
Kotozna株式会社は、企業固有の情報を活用して生成AIチャットボットを構築できるノーコード型サービス「Kotozna Tailored Prompts Generator(Kotozna TPG)」の提供を6月3日から開始した。企業が保有するさまざまな形式の情報やデータを蓄積し組み合わせることで、目的に応じてカスタマイズした多言語生成AIチャットボットをノーコードで構築できるという。
同社によると、近年、コーポレートサイトの情報や社内マニュアル、FAQなどさまざまな社内ナレッジをAIデータベースに学習させて独自の生成AIチャットボットを運用し、省人化や多言語対応に取り組む企業が増えているという。
「Kotozna TPG」は、URL、PDF、スプレッドシートなど企業が保有する多様な情報(動的/静的データ)をコンポーネントとして蓄積し組み合わせることで、目的に応じた多言語生成AIチャットボットを構築できるというサービス。日本語や英語、中国語のほか数十言語への多言語展開にも対応し、国内外の顧客接点を一気通貫でカバーするという。プログラミングやデータサイエンスの専門知識を必要としないノーコード型のサービスで、月額3万円からスタートできる手軽さが最大の特長だとしている。料金プランの詳細は「Kotozna TPG」のサイトを参照してほしい。
今後の展開として、ベクトル検索機能を備えた「Kotozna TPG Hybrid RAG」についても提供を予定しているとのこと。さらに、CRM、ERP、SNS、予約システム、ECサイトなど、さまざまな業務インターフェースとAPI連携できる「外部データ連携機能」を提供予定だという。「Kotozna TPG」は、企業が自社の情報資産を活用しながら、生成AI活用を内製化し、スピーディかつ低コストで実現する新たな選択肢を提供するとしている。
また、Kotoznaでは2025年6月から、生成AI構築のナレッジ共有プラットフォーム「TPG Prompt Engineering Hub」を公開。Kotozna独自の教材コンテンツの配信ほか、一般ユーザーからもナレッジ投稿が可能で、生成AIチャットボット構築のノウハウをオープンソース化していくという。
独自コンテンツの例として、業種別・目的別のサンプルプロンプトや操作マニュアル、動画チュートリアルといった学習コンテンツなどを用意しているとのこと。専門家によるコミュニティサポートも整備しているという。