人や車の動き、水の流れを捉え解析 TwinSense、次世代IoTソリューション「EdgeSmart Technology」発表
TwinSense株式会社は6月3日に、人や車の動きをリアルタイムで効率的に解析するというIoTソリューション「EdgeSmart Technology」を株式会社センチュリーアークスと連携して開発、2025年内のサービス提供開始予定だと発表した。
「EdgeSmart Technology」は、光のコントラスト変化(動き)を捉えるイベントセンサーおよび低価格CPUのRaspberry Pi 5を集積したエッジIoT機器「EdgeBX(エッジボックス)」内でAIを含む処理を行い、クラウド連携でサービスとして運用するというIoTサービスプラットフォームソリューション。設置場所でリアルタイムにAI解析を行い、その結果をクラウド上のサービスと連携させ、総合的なIoTソリューションを実現するという。
従来のエッジ処理型エリア監視IoTソリューションと比較して、消費電力や通信コスト、必要ストレージ量を低減可能とのこと。これにより、既存サービスが抱える消費電力の高さや、ネットワークカメラとクラウド処理の組み合せでの通信帯域の圧迫、リアルタイム性の問題、ストレージの増大、プライバシーへの懸念といった課題の軽減を図るという。
開発においては、エッジ機器(EdgeBX)の開発をセンチュリーアークスが担い、組み込みソフトウエアとクラウド構築をTwinSenseが担当。今後、各分野の主要サービスサプライヤーと連携してサービス提供を行う予定とのこと。サービス提供は2025年内の開始を予定しており、事業拡大のために各分野のサービスサプライヤーとの連携を計画しているとのこと。
想定される活用シーンと展開分野のイメージとしては、交通量・渋滞分析、人流・行動分析、高齢者・患者異常検知、増水・落石検知、カウント・動き分析などが挙げられている。
例えば、人や車の通行、交通の混雑検知においては、屋内・屋外、逆光の場合や日向/日影でもリルタイム混雑状況を表示。スタジアムなどの混雑状況を把握し、通路の誘導など、事故の未然防止などに活用を見込んでいるとのこと。
また、画像では処理できない水の動きを可視化することで、河川やダム等の監視などにも活用が見込まれるとのこと。増水、越水、波浪といった災害予兆をリアルタイムで把握し警告を発するなど、速やかな避難準備に活用が期待されるとしている。