ホテルDXシステム「WASIMIL」、ホテルの業務効率化とゲスト体験向上をAIでサポートする機能をリリース
宿泊業界向けのAll-in-One型ホテルDXシステム「WASIMIL(ワシミル)」を展開する株式会社AZOOは5月27日に、ホテル運営における業務効率化とゲスト体験の向上を目的に、AIによるスマート宿泊運営サポート機能のリリースを発表した。
同社は「データで日本を観光立国する」をビジョンに掲げ、宿泊業界向けTravel Techサービスや自治体向けの観光データ分析事業を実施する京都発のスタートアップ企業。主力製品であるホテルDXシステム「WASIMIL」を通じ、AI活用による宿泊施設のDX推進に取り組む。今回、AIを活用した宿泊運営サポート機能として、「AIコンシェルジュ」、「AIサマリー」、「スマートAIタグ」という3つの機能を提供した。
「AIコンシェルジュ」は、PMS(宿泊管理システム)データを定期学習したAIによるチャット・コンシェルジュ機能。セルフチェックイン・ゲストポータルにて利用可能で、PMSに保持したデータを自動学習させるため施設運営側の手間なく運用できるとのこと。ゲストが使う言語に応じて自動翻訳し、AIによるコンシェルジュ機能を強化するという。
「AIサマリー」は、PMSの一部として、AIが顧客情報を自動で要約し提示する機能。リピーターゲストの過去の滞在履歴、属性(年齢、国籍など)、附帯サービスの選択内容、ゲストメモに記載された要望など、過去の予約と宿泊の情報をAIが参照し、顧客の情報を要約して提示するという。チェックイン前の情報確認の効率化をはじめ、新人スタッフでも要点を把握しやすくなるほか、 顧客の希望に沿った接客がしやすくなるなど、ゲストの満足度向上に寄与するとしている。
「スマートAIタグ」は、PMSとCRMの機能の一貫で、「AIによるセグメントタグの自動レコメンデーション機能」とのこと。カップル、ファミリー、各国の祝日情報などを参照し、顧客セグメント分析のためのタグ設定をアシストするという。顧客分析、レベニューマネージメント、マーケットセグメント分析など、顧客サービスの向上や需要の予測、マーケティング活動をサポートするという。