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ハンバーガーの全自動調理ロボット「Burger Cooker」発表 60食分の材料保管から調理、包装まで自動化

 株式会社New Innovationsは5月27日に、ハンバーガー全自動調理ロボット「Burger Cooker」の提供開始を発表した。省スペース設計ながら本体に60食分の材料を保管し、タッチパネル操作やPOSシステムなどとの連携により、調理から包装まで自動で行うという。

「Burger Cooker」は、幅800~1,200mmという限られた厨房スペースにも設置できる省スペースな設計でありながら、本体に最大60食分の材料を保管できるというハンバーガーの全自動調理ロボット。タッチパネル操作やあらかじめ設定した調理スケジュール、既存のPOSシステムやモバイルオーダーシステムなどと連携し、調理から包装まで自動で行い、ハンバーガーを提供するという。

 パイロットモデルの仕様は以下の通りだが、「Burger Cooker」は厨房のレイアウトやメニューミックス、調理マニュアルなどを踏まえたニーズに応じて、規格の調整やカスタム開発することを前提としているという。
・自動化工程:各種材料の保管、バンズの加温または焼成、ビルドアップ、包装
・生産能力:最大120食/時、1食あたり55秒/食
・調理指示:タッチパネル操作による予約調理/割込み調理指示
・サイズ:W900、H1800、D750
・保管容量:60食分超(バンズ60食分、パテ72食分、野菜類67食分、ソース類、その他SKU14食分、包装資材600食分以上)

 同社によると、飲食・サービス業界は人材不足が深刻化しており、管理業務のDXやロボット導入などが進みながらも、コストや運用負荷の課題から広範な実装には至っていないという。こうした状況の中、ショートワーカーや海外人材の活用とトレーニング体制の整備、高価格帯ブランドへの転換を図る動きなども進められているが、人材リソースの圧迫やピーク時の売上機会損失、顧客体験価値の維持においては課題が残るという。

 New Innovationsでは、厨房内の業務から確実に自動化を進めることが現実的かつ有効な一歩との考えから、あわせてグローバルな市場のポテンシャルを鑑み、2021年から初期検証・開発検討を始め、今回の「Burger Cooker」の提供に至ったという。同社では「Burger Cooker」の導入によって、店舗ごとの運営実態に合わせた課題を解決し、顧客体験向上と店舗運営の効率化を支援するとしている。

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