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空室物件の写真を画像生成でリアルな生活イメージに 不動産向けAIサービス「knock knock AI」新機能追加

 株式会社SAMURAI ARCHITECTSは5月23日に、同社が提供するAIホームステージングサービス「knock knock AI(ノックノックAI)」において、新機能となる「knock knock AI+」と「knock knock 3D」のリリースを発表した。不動産物件のマーケティングや提案などで内装イメージを提示する際に、画像生成AIを活用して実在する家具の配置を可能にするなど、空室物件の写真からリアルな暮らしのイメージを短時間で提示できるという。

「knock knock AI」は、家具などが何もない状態の物件写真に、画像生成AIが家具を自動で配置し提示するAIホームステージングサービス。物件の潜在的な買主や賃借人に対して、実際に住むときのイメージを伝えられる。

 今回リリースした「knock knock AI+」は、画像生成AIによるバーチャルホームステージングにおいて、実在する家具を配置できるという新しいモデル。ユーザーがアップロードした空室写真に対し、AIが実物の家具データを用いてリアルなインテリアの画像を自動生成。従来モデルでは海外風になりがちだったインテリアも日本の住宅事情に即したスタイルで表現できるようになり、日本の生活習慣や嗜好に合った内装イメージの提案が可能になるとのこと。今後、複数の家具ブランドのラインアップから選定された家具が順次追加される予定で、表現の幅が広がっていくとしている。

「knock knock 3D」は、部屋の3Dスキャンデータをもとに、実際の家具のレイアウトを自動で提案するというもの。専用の3Dスキャンを用いて室内空間をデジタル化し、実物の家具の画像を配置する。生成されたレイアウトはウォークスルー動画や高精細なステージング静止画として出力可能で、物件の魅力を立体的かつ直感的に伝えることができるとしている。将来的には、配置された家具をそのまま購入できる仕組みの実装も予定しており、バーチャル空間と実際の購買体験を結びつけるサービス展開を目指しているそうだ。

 高品質な出力が可能な「knock knock 3D」の活用シーンとして、中~高価格帯の物件販売における購買意欲の喚起が期待できるとのこと。実際に家具が配置された状態を購買前に提示することで、購入検討者の想像力を刺激し、物件の価値を効果的に伝えられるとしている。

 同社では今後、不動産仲介業界にとどまらず、住宅メーカーやリフォーム事業者など幅広い領域で同サービスを普及させ、新築物件のモデルルーム提案やリノベーション後の完成イメージ提示など、多様なシーンでの活用を見込んでいるという。

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