FAXのデジタル化を現場にあわせて推進し業務を効率化 AIインターネットFAX「IVRy AI FAX」正式版リリース
対話型音声AI SaaS「IVRy(アイブリー)」を提供する株式会社IVRyは、2024年11月からβ版として提供してきたAIインターネットFAX「IVRy AI FAX」について、ユーザーから要望の多かった機能を追加し、正式版として5月26日から提供を開始した。
「IVRy AI FAX」は、紙で送受信していたFAX業務をパソコンやスマートフォン上で完結させ、AIによる自動文字起こし機能で転記作業を不要にするなど業務効率化を図るサービス。2024年11月のβ版提供開始から約6カ月で150社以上の企業が先行活用してきた中で、同社では実務における効果や改善に関するフィードバックを得てきたとのこと。今回、顧客から特に要望の多かった「紙への一時自動出力」機能を追加して正式リリースしたという。
同サービスの特徴は、受信したFAXの内容をテキスト化/データ化し、FAX対応の手間やミスを解消すること。FAXの内容はAIが自動文字起こしするため、従来のように受け取ったFAXを再度入力しなおす必要がなく、タイプミスを防げる。また、FAXデータはサーバー上に保管されるため、FAX内容の確認や送受信がいつでもできるようになり、管理・保管・過去データの検索も容易になるとのこと。
導入にあたっては初期費用が0円で、特別な工事は不要とのこと。また、既存の電話番号を変更せずに利用可能で、パソコンやスマートフォンで利用できるアプリでFAXを受け取れるため、インターネット環境があればどこからでも複数人でも内容を確認できるという。
今回、正式版の提供開始にあたって追加となったのは、受信したFAXを一時的に紙へ自動出力する設定を行う「紙への一時自動出力」機能。β版のユーザーから、「FAX業務のデジタル化を進めたいものの、一気に完全ペーパーレス化することには不安がある」、「移行期間中は一部紙での確認作業も継続したい」といった声が多数寄せられたため、同機能を追加したとのこと。FAXの完全デジタル化に不安や抵抗がある場合に、同機能によって従来の業務フローを一部維持しながら、それぞれの現場に応じた無理のないデジタル化を段階的に進められるとしている。