障害者等用駐車スペースの不適切利用防止と利便性向上を図る「VEEMO Welfare」、成田国際空港に導入
株式会社オートバックスセブンの子会社であるVEEMO株式会社は、株式会社ミライロが運営するデジタル障害者手帳「ミライロID」と連携したサービス「VEEMO Welfare(ビーモ ウェルフェア)」が、成田国際空港に導入されたことを5月12日に発表した。障害者等用駐車スペースの不適切利用防止と利用者の利便性向上を図る。
「VEEMO Welfare」は、VEEMOが運営する駐車場探しアプリ「VEEMO」とミライロが運営するデジタル障害者手帳「ミライロID」を連携したサービス。「VEEMO」アプリを通じて、デジタル障害者手帳を所有する人だけが障害者等用駐車スペースに設置されたスタンドを操作できるようにすることで、同スペースの不適切利用を防ぐという。また、アプリで6カ月前から駐車場の予約ができる。
「VEEMO Welfare」の主な特徴は以下の通り。
・駐車スペースにスタンドを設置することで不適切な利用を防止
・デジタル障害者手帳「ミライロID」と連携することで、障害者手帳の所持確認を自動化
・事前予約(6カ月前から)可能で、旅行の予定や移動の安心を確保 ・予約から入庫までアプリで完結
・障害者等用駐車スペースを設置している施設の管理の効率化・人員削減
同社によると、近年、公共施設や商業施設における障害者等用駐車スペースの不適切利用が問題視されているという。特に、長時間駐車する空港ではその傾向が顕著で、必要とする人が利用できないケースもあるとのこと。2024年4月1日には改正障害者差別解消法が施行され、国土交通省から事業者に向けて「環境の整備」と「合理的配慮の提供」を両輪として進める対応指針(国土交通省所管事業における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針)が示されたという。成田国際空港では、障がいがある人も安心して利用できる環境整備を求める声を受け、2025年5月下旬から「VEEMO Welfare」のサービスを開始するという。
今後「VEEMO Welfare」は全国の大型商業施設や病院、公共施設へ展開を進めていくとしている。