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酵素を使った製品開発を支援 定額制オーダーメイド酵素ライブラリ作製サービス「digzyme Custom Enzyme Lab」開始

 株式会社digzymeは5月21日に、独自のin silico酵素デザイン技術を活用した定額制(サブスクリプション方式による課金)によるオーダーメイド酵素ライブラリ作製サービス「digzyme Custom Enzyme Lab」を開始。製品開発に必要な新規酵素ライブラリおよび評価用酵素サンプルの提供を月額定額制で行い、契約期間中に定期的に精製酵素サンプルを提供するという。 詳細な利用手順や料金体系については同社ウェブサイトを参照とのこと。

 同社によると、従来、既存の酵素製品にはない新しい酵素を活用して製品開発を行いたい場合、自社で酵素開発を行うか、外部に委託して新たな酵素を開発してもらうのが一般的という。しかし、新規酵素の開発コストや酵素開発のための要点定義が難しいという課題があるのだという。

 また、in silico技術を使った新規酵素探索サービスはほかにもあるが、提供しているのは実際の精製酵素ではなく酵素の配列情報であり、顧客側は提供された配列情報を用いて酵素を自社で発現するか、外部に委託しなくてはならないという。こうした状況に対し、digzymeは同サービスを通じて、顧客の要望に応じた精製酵素サンプルを提供し、技術革新を支援するとしている。

 サービスの特徴に上げられているのが、ユーザーフレンドリーという酵素設計。従来の手法では酵素の特性パラメタを予測して開発するのが困難だったそうだが、同サービスでは、各酵素間の配列類似性から計算したn次元座標を基本に顧客が任意の機能パラメタをインタラクティブに選択できるとのこと。これにより、酵素の特性を可視化し俯瞰でき、直感的に使いやすいプラットフォームとして、迅速な技術革新をサポートするとのこと。

 また、柔軟でインタラクティブな開発調整も特徴とのこと。サンプル提供期間中は、digzymeからの酵素サンプル提供と顧客からの評価フィードバックを繰り返すことで、候補酵素の入れ替えが可能。このサイクルを通じて、酵素開発の方針を柔軟に調整できるため、目的とする酵素の取得期間短縮を狙うことができるとしている。

 法人向けとして、食品メーカー向けに酵素探索(digzyme Moonlight)、酵素改変(digzyme Spotlight)、Non-GM酵素探索(digzyme Express)など、多様な in silico酵素開発基盤も取りそろえているという。

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