循環型社会の実現に待ったなし Viva Tech 2024で見られた企業の動向
Viva Technology 2024ブースレポート
大企業支援、共創でスタートアップが出展
三菱重⼯業は横浜本牧にある、ハードテックの企業を支援する巨大施設「Yokohama Hardtech Hub」で活動、支援するスタートアップ企業とともに出展。この施設ではスタートアップ企業では難しい、大規模なモノづくりを三菱重工、パートナーなどがサポートしつつ、共創環境で新しいイノベーションの創出につなげようとしている。藻類の研究開発を行なう、アルガルバイオもその1社。自社だけでは設置が難しい巨大な水槽を施設に持ち込んで培養、研究などのプロジェクトの支援を受けている。三菱重⼯自体の利益よりも、世界的に業界全体をサポートしたいという思いを持ち出展していた。
欧州でもアクセラレーションプログラムを展開している富士通は、体操競技の採点システムでも活用される、姿勢認識AI技術「Human Motion Analytics」を出展。またブースではPocket RDが展開する、3Dボディスキャナー「AVATARIUM」を設置して、来場者の3Dアバターを作成してイベントを盛り上げていた。富士通の技術を使って、3Dアバターにお気に入りのアーティストのダンスをさせるといったアイデアを話していた。そのほかにもマルチアングル映像配信システムを提供する「AMATELUS」やスポーツデータ解析をする「ネクストベース」などスポーツテックのスタートアップの展示などもあり、とくにViva Techの最終日は市民が参加する一般公開日もあり、若者や子どもも多く参加する中で盛り上がったのではないだろうか。
JAPANパビリオン以外の日本企業
そのほか、JAPANパビリオン以外にも日本企業の出展があった。1945年創立の日新電機工作は社内ベンチャーとして、目で操作できるアイトラッキング、フェイストラッキング技術「Messay」を展示していた。キャリブレーション不要で誰でもすぐに使えるのが特徴だ。多様性が問われる展示会に合って、ALS、筋ジストロフィーといった難病の方の社会進出にもつながるプロジェクトが評価されたのであろう。
FASTECXは折り曲げ、巻き付けるといったことが可能なテープ状のフレキシブルなデジタルサイネージ、新しい機軸のディスプレーを開発する企業だ。エスカレーターでの実証実験が行なわれるなど、ユーザー次第でさまざまな利用方法がありそうだ。今年のCESにも出展して高い評価を受けたという。
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