このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

石川温のPCスマホニュース解説 第193回

ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ

2024年03月20日 07時00分更新

文● 石川温

  • お気に入り
  • 本文印刷

「快適な日本語入力環境」実現に期待

 筆者はApple Vision Proを購入し、日々、使っているが、やはり「アプリの少なさ」と「文字入力の不便さ」に不満を感じている。

 アプリはデバイスが普及すれば増えていくだろう。一方で、文字入力に関しては、現在は英語のみしか対応していない。今後、Apple Vision ProのOSがアップデートされ、日本語対応となっても、どこまでなめらかに気持ちよく、日本語を入力できるかは未知数だ。

 他のXRデバイスでもコミュニケーション機能は備わっているものの、やはり日本語の入力はひとつの壁となっている。丸山社長も「インプットするのが難しいし、今後、ブレイクスルーは必要だ。(NTT)持株のNTT研究所でも取り組んでいる課題だ」と問題意識を抱く。

 せっかく、日本のNTTコノキューやシャープがXRに向けて取り組んでいるのだから、この「XRデバイスで快適な日本語入力環境の実現」という課題を解決して欲しい。それこそ、日本でXRデバイスが普及するための近道のような気がしてならない。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン