ここ数年、IT業界は「スマホの次」を掘り当てようと躍起だ。かつてはウェアラブルやIoTなどが期待されており、つい最近までは「メタバース」が盛り上がるとされていた。しかし、ChatGPTなどの生成AIが登場すると、業界は猫も杓子も「AI」をもり立てるようになった。
一時期に比べてメタバースは沈静した感があるが、着実に市場は広がりつつある。
NTTドコモの関連会社であるQONOQ(コノキュー)は開発中のARグラスを披露した。
同社の丸山誠治社長は「いつでもどこにでも持ち歩けるデバイスを目指した。ナビゲーションや翻訳、リモート会議などの用途を狙っていく」と語る。
デバイスの製造はコノキューとシャープが合弁で設立したNTTコノキューデバイスだ。シャープということで、スマートフォンの開発、製造の実績もあり、チップはSnapdragon AR2を採用。ARグラスとスマートフォンを無線で接続する。
プラットフォームとしてはクアルコムの「Snapdragon Spaces」を採用しており、Androidスマートフォンのアプリが動くようになっている。
デバイスのコンセプトとしても「PCに対するスマホ的な立ち位置を狙う」(丸山社長)とのことだ。
将来的に発売する意向だが、当面はデベロッパーに向けて、まずは仕様を公開していくスタンスだ。

この連載の記事
-
第241回
iPhone
「オンラインカジノアプリ」が大流行しかねない アップルが修正求める「スマホ新法」 -
第240回
トピックス
アップル「Vision Pro」すごい進化に思わず声が出た -
第239回
トピックス
マイナカード、iPhoneに搭載 “アップル経済圏”広げる可能性 -
第238回
トピックス
ドコモ社長「dアカウント」改善に意欲 住信SBIネット銀の使いやすさに学ぶ姿勢示す -
第237回
AI
グーグルのAIは、ウェブサイトの劣化を“浄化”してほしい -
第236回
トピックス
携帯料金値上げ 楽天、ahamoどうなる -
第235回
トピックス
KDDI、ドコモに続いて値上げ 社長のキャラ出た新料金 -
第234回
トピックス
ドコモ新料金に疑問「今さらバンドル?」 -
第233回
トピックス
グーグルに排除措置命令の「今さら感」 公取委はAIに目を光らせるべきだ -
第232回
トピックス
鈴鹿サーキットで2Gbps超え ソフトバンク、本気の5G展開 -
第231回
トピックス
サムスン AIの日本語対応、難しかった - この連載の一覧へ