サウンドバーガー側にボリューム調整機能なし
音量調節可能なイヤホンやスピーカーを使うべし
コンパクトでモビリティー性能が高く必要な時に取り出してスムースなBluetooth接続ができるAT-SB727だが、唯一の難点は外部スピーカーの選択だ。AT-SB727側に外部スピーカーを十分ドライブするパワーがないため、一般的なスマホ用のヘッドホンやイヤホンをBluetooth接続できても十分な音量の確保が難しい。
今回、筆者はGLIDiCのイヤホンやダイソーで購入した500円防水スピーカー、Amazon.co.jpで購入したBluetoothスピーカーの3つをペアリングするイヤホンやスピーカーとして使ってみたが、いずれも音量は小さく正直使い物にはならなかった。昨今の安価なスマホ用の外部音再生デバイスは極めて小音量で使い勝手は悪い。
筆者は最終的にアクティブ型のアンプ内蔵のAmazon Echo DotをBluetooth接続して使用している。Echo Dot側で自由に音量調整も可能で、小さな音から大音量でのレコード再生も快適にできている。また宅内で行方不明だったかなり古いJBLのアクティブ型Bluetoothスピーカーも同様に問題なく使えた。AT-SB727の外部スピーカーには、アンプ内蔵のアクティブ型Bluetoothスピーカーが必須だ。
AT-SB727は便利な手提げフック付きなので、使わない時はどこかに引っ掛けて置いておける。また部屋から部屋やアウトドアに持ち出す時にも便利なデザインだ。小さく持ち運んでどこでもレコード再生ができるのは42年前のコンセプトと変わりない。
我が家に数百枚あったレコードも、10年以上前にその大半を売り払ってしまった。自宅に残ったレコードは全部で20枚もないが今まで聴く手段がなく、AT-SB727を衝動買いしたおかげで50年近く前の愛聴盤を再び聴くことができて幸せだった。

今回の衝動買い
・アイテム:オーディオテクニカ「サウンドバーガー」通常販売モデル(AT-SB727)
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2万1582円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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