ちょっとレトロなタイプライターのオマージュ製品
紙やフィルム系素材を使う業務用ラベルプリンターから生まれ、1990年ごろに米国内で登場した日本製のパーソナル用ラベルプリンターは、のちに日本国内市場にも登場した。しかし、当時の感熱モデルのほとんどは、パソコンにつながる仕様のモノはなくスタンドアローン型(独立型単体印刷モデル)だった。
いつの頃か米国出張のたびに、ラベルプリンターのニューモデルを買って帰ることもなくなり、昨今はネット通販やクラウドファンディングなどでも、これらのラベルプリンターがたやすく入手できる時代となった。
一括りにラベルプリンターと呼んでも、パーソナル市場向けの製品はレシート印刷やバーコード、QRコード印刷などがメインではなく、俗に言うパーソナルプロダクティビティーの向上や個人向けのホームアプリ系の印刷などに主眼が置かれている。
今回ご紹介する感熱紙専用のレトロプリンターも、そのセグメントに向けた商品だ。パッと見て分かるとおり、外観は1950年代〜60年代のちょっとレトロなタイプライターへのオマージュ製品だ。筆者はグリーン色のモデルを購入したが、レッドカラーもラインナップしている。
使用するロール紙は、52mm幅の一般に言う「レシート用感熱紙」だ。感熱紙と言えば昨今、印刷コストの大部分を占める高価なインクカートリッジが不要という宣伝コピーが前面に登場してくるが、感熱紙自体がかなりコスパが悪いので一概に信用はできず、価格対効果のジャスティフィケーションもあるべきだろう。
パッケージの中は、本体であるレトロプリンターと充電用の短いUSBケーブル、取説だ。筆者の場合は、最初の印刷用の52mm幅の感熱紙カートリッジは、内部に収納されたまま届いた。カートリッジの交換は、側面のレバーを指先で横に引くことで上蓋が自動車のボンネットのように大きく開き、簡単だった。
今回、商品が届いた当日に内部を開けてみたところ感熱紙の残量が少なく心配になって早速購入先を探したが、52mm幅の感熱紙の販売店は意外と少ない。今回はアスキーストアで購入した。感熱ロール紙の入手に関してはいろいろ気掛かりなことが多く、最後にもう少し詳しく状況を記述した。

この連載の記事
-
第751回
トピックス
停電したら自動点灯 Wi-Fi不要の音声操作LED電球「マジック バルブ ボイス」 -
第750回
トピックス
25年前のリサイクル腕時計「ReWATCH」メルカリで衝動買い -
第749回
トピックス
約1年我慢して衝動買いした「Nothing Phone (2)」の素晴らしいところ -
第748回
スマホ
約1年我慢して背面「Glyph」のNothing Phone (2)を衝動買い -
第747回
トピックス
レトロ感満載でAVI再生可能なミクロなTV「Tiny TV2」を衝動買い -
第746回
トピックス
台湾TEXのスペースセーバーキーボード「Shura」(修羅)を衝動買い -
第745回
トピックス
リキテンスタイン「Girl」とスプレー缶をオマージュしたSwatchを衝動買い -
第744回
トピックス
アマゾン最新スマートスピーカー「Echo Dot with clock」を衝動買いしたら思わぬ発見! -
第743回
トピックス
世界最薄クラス2ポート充電器「NovaPort SLIM 65W PD」を衝動買い -
第742回
トピックス
A6文庫本サイズの水筒「memobottle」を衝動買い -
第741回
トピックス
チャージャー王「Anker」の1790円超軽量キーボードを衝動買い - この連載の一覧へ