みやさとけいすけの工具探検隊 第25回
削りカスも吸い取っちゃう
ボッシュの電動マルチサンダー、隅までしっかり研磨できる“アイロン型“が便利です!「USAN 118H」
2023年12月25日 18時00分更新
サンドペーパーは、表面をキレイに仕上げたいときの強い味方。目が粗いものなら、ガタガタになってしまった加工面の平滑や傷消し、切り口のバリやささくれの除去、ニスや塗装剥がし、鉄板の錆びの削り落としなどで活躍してくれます。また、目が細かいものを使えば、仕上げ前の下地作りも可能です。
家具などの広い面を手で磨き続けるのは大変……
多くの用途で便利に使えるサンドペーパーですが、基本的に手動で使うことになるのが難点。とくに家具など広い面を磨く場合は、偏らないよう全体を見ながら、何度も何度も磨いていく必要があります。
こんな作業を短時間でできるようにしてくれるのが、電動サンダー。サンドペーパーを固定したプレートを素早く振動させる工具で、軽く押し付けるだけで、面白いように磨いていけるのが特徴です。
そんな電動サンダーの中でも便利なのが、ACケーブルにジャマされることなく使えるバッテリー駆動の製品。そのひとつとなる、ボッシュのコードレスマルチサンダー「USAN 118H」(実売価格1万5500円前後)をお借りして実際に試してみました。
2種類のサンディングプレートが付いてくる!
基本的な使い方はシンプルで、メインスイッチをオンにして振動させ、磨きたい部分に当てるだけ。振動速度はストローク調整ダイヤルで変更でき、素早く荒く削りたい場合は早め、キレイに慎重に仕上げたい場合は遅めに設定するとよさそうです。
ストローク調整ダイヤルは1〜5まで数字がありますが、少し回すごとに速度が変化します。数えてみたところ、大体20段階ほどあるようでした。そこまで細かく調整することはないと思いますが、最適な速度にできるというのは便利です。
サンディングプレートは、アイロン型と長方形の2種類が標準で用意されており、用途に合わせて選べます。
長方形は表面積が広いため、テーブルや家具の側面など、広い範囲を磨くのに最適。面全体でまんべんなく磨けるため、凹凸をけずって平面にするのが得意です。
これに対してアイロン型は、先端が三角になっているため、狭い部分を磨くのに向いています。例えば箱の隅とか角の部分ですね。先端が奥まで届くため、磨き残しがありません。
サンディングプレートで使うサンドペーパーは、専用品。裏が起毛のようになっており、プレートのベルクロ(マジックテープ)で固定されます。つまり、バリバリと剥がしてペタッと貼れば、交換完了。強力に貼りつくので、振動で剥がれることもありません。
サンディングプレートは、本体下部の赤いSDSレバーを横に倒し、プレート先端に手をかけて引っ張ると外れます。
アイロン型は、前後2つの2ピース構成です。実はこれ、先端側だけ別売のアタッチメント「フラットフィンガーパット」や「曲面フィンガーパット」に交換可能で、さらに狭い部分を磨くことができます。
ちなみに、元の三角形のパットは向きがないので、先端のサンドペーパーが目詰まりしたらぐるっと回して装着することで、各先端が無駄なく使えます。もちろん、サンドペーパーを剥がして貼りなおしてもいいですが、回す方が簡単です。
(次ページ:削りカスを周囲に散らさない吸引機能付き)
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