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みやさとけいすけの工具探検隊 第75回

ペンのように書けて、手で消せる「スマート石筆」

”石筆”で書いた文字を、火で炙ってみたりしました

2025年03月10日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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 DIY系の動画を見ていると、使ったことのない道具が色々と登場します。実際使うことはないと思いつつも、「でもちょっと欲しいな……」となること、ありますよね。

 高価なものであれば憧れのままで終わりますが、手頃な価格だとちょっと試してみたくなるわけで。そんな道具として気になっていたのが、石筆です。

●熱に強く加熱しても消えない"石筆"

 自分が欲しいと思ったのは、鍛冶作業の動画を見ていた時。鉄材にサイズを写し取るのに石筆が使われており、「あの白くて四角い塊はなんだろう?」と興味を持ったのが発端です。

 その昔、ろう石でアスファルトの道路やブロック塀に落書きをした記憶がある人もいるかと思いますが、石筆はあのロウ石と同じもの。熱に強く、鉄が真っ赤になるまで加熱しても消えずに残ることから、鉄工などでよく使われているようです。

 昔の記憶をたどると、工事現場近くの資材置き場に、白で寸法や番号の書かれた資材が積んであったような気がします。あれなんか、石筆によるものだったんじゃないでしょうか。記憶が捏造されている可能性も高いですが。

●石筆を探してみたら予想外に種類がありました

 駄菓子屋で売っていたロウ石のイメージがあったのと、動画で見たのもこれにソックリだったため、石筆は薄い平型のものしかないと思っていました。しかし探してみると、断面が正方形や丸型のものがあるほか、厚みや太さにも種類があります。

株式会社たくみの「石筆」ラインアップ

 とはいえ、最初に欲しいと思ったのは、薄い平型。調べてみると、長いときでも折れにくく、短くなっても書きやすい、カッターナイフのようなホルダーがありました。そういえば、ロウ石もよくポケットの中で折れてましたよね。

 このホルダーでカッコイイのがないかな、と探して見つけてしまったのが、今回紹介する「スマート石筆」(実売価格500円前後)です。平型ではなく丸型用となりますが、製図用の太芯ホルダーのようなスタイルなのが特徴です。

 このスマート石筆について、詳しく見ていきましょう。

ホルダーの「スマート石筆」と、直径5mmの「細丸石筆」

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