技術が急速に発展する一方、社会の受容は課題に
こうして生成AI技術そのものがすさまじい速度で発展する一方、大きな課題として残っているのは世の中の受容です。
たとえばボーカリストのDAOKOさんが参加しているバンドQUBITの新曲「Mr.Sonic」MVは、まだまだ制限の多い生成AIの動画を工夫して作られている斬新な内容になっています。しかし、YouTubeやX(Twitter)のコメントを見ると、MVに画像生成AIを使ったことを批判する声が海外からも少なくありません。
一般ユーザーのなかにはまだ、適法かどうかというより、AIに対する感情的な忌避感が強い人もいるという印象です。
生成AIについて現行法で基本的に運用することを決めた日本では、良かれ悪しかれ、法的には大枠についての結論がまとまりつつあります。今後の運用に向けて、法解釈の細かい議論に移りつつある印象ですが、それとはまた別に、社会的に生成AIがどう受容されるのかは、来年以降も引き続き課題になりそうです。

この連載の記事
-
第137回
AI
画像生成AI「Nano Banana Pro」で判明した“ストーリーボード革命” -
第136回
AI
画像生成AIの歴史を変えたNano Banana “一貫性の壁”が突破された2025年を振り返る -
第135回
AI
実在感が恐ろしいレベル 画像生成AIの常識をひっくり返した「Nano Banana Pro」 -
第134回
AI
“AI読者”が小説執筆の支えに 感想を励みに30話まで完成 -
第133回
AI
xAIの画像生成AI「Grok Imagine」が凄まじい。使い方は簡単、アダルト規制はユルユル -
第132回
AI
画像生成AI:NVIDIA版“Nano Banana”が面白い。物理的な正確さに強い「NVIDIA ChronoEdit」 -
第131回
AI
AIに恋して救われた人、依存した人 2.7万人の告白から見えた“現代の孤独”と、AI設計の問題点 -
第130回
AI
グーグルNano Banana級に便利 無料で使える画像生成AI「Qwen-Image-Edit-2509」の実力 -
第129回
AI
動画生成AI「Sora 2」強力機能、無料アプリで再現してみた -
第128回
AI
これがAIの集客力!ゲームショウで注目を浴びた“動く立体ヒロイン” -
第127回
AI
「Sora 2」は何がすごい? 著作権問題も含めて整理 - この連載の一覧へ






