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人生初の「不思議のダンジョン」体験!『風来のシレン6』は初心者にも優しいダンジョンRPGだった
人生初の「風来のシレン」体験! 遊び心地の良さに驚き
「風来のシレン」シリーズは1995年にスーパーファミコンで第1作が発売されたゲームファンにはお馴染みのシリーズ。前のページで説明した内容のように、ハマるとずっと遊び続けられるゲームであるものの、筆者は敵に負けたら一からやり直しというシステムに「難しそう」と感じ、本シリーズに触れたことがなかった。
しかも、近年はローグライク/ローグライトと言われるゲームは大手や中小のメーカー、インディーズから多数発売されている。しかし、一部は高難易度を謳い文句にしていたり、謳い文句にしていなくても難易度が高いものが多く、よりこのジャンルから筆者は遠ざかっていた。
今回、短い時間であったものの本作に触れてみて、自分のこの印象は間違いだったと考えを改めた。確かにプレイ中は何度も死んでやり直しをしたけれども、その理由がわかるというか。ダンジョン内の行動がターンで管理させているためじっくり考える余地があり、自分のこの行動がダメだったとか、この敵の攻撃にやられたとか、ちゃんと把握できるのだ。
アクションゲームだとテクニックがないとどうにもならないというシチュエーションもあったりするが、本作はそうではないので、もう一度やり直そうという気にもなる。
また、ゲーム内でなく現実世界での話になるが、ゲームの読み込みも短めで、一度死んでもサクサクやり直しができるのもポイント高し。いわゆるUI(ユーザーインターフェース)が快適で、ストレスを感じることがなかったのも大きなポイントだろう。
本作はタイトルにあるとおり、シリーズの6作目。ストーリーRPGだと6作目となると入り込みにくいと感じる人も多いだろうが、本作はそんなことはないと感じた。
舞台となる「とぐろ島」はプレイヤー同様、シレンも初めて訪れる地。そこで会う人々もシレンにとって初めて会う人ばかりなので、前作知識がなくてもストーリーにすんなり入れた。
また、ゲームもチュートリアルに加えて、何か新しいことに遭遇すると説明が表示されるので、初めてシリーズに触れる人も安心だ。
筆者はゲームのストーリーを重視するタイプだが、本作のストーリーも楽しめそう。詳細は実際にプレイして確認して欲しいが、ゲーム開始後にある出来事があり、先が非常に気になる展開に。
また、ダンジョンで何度かやられているとサブイベントが発生。今回見られたのは機能を拡張するものだったが、ほかにもいろいろなバリエーションがありそうで楽しめそう。
なお、ファンには当たり前の機能だが、町には倉庫があり、ダンジョン内で見つけた道具を保管できる。ここに保管した道具はやり直しになっても残るので、いいものを見つけたらここに保管しておこう。ダンジョン内で飛脚に会えば、倉庫に道具を入れられる。
また、こちらはオンライン要素に関わるが、もしダンジョン中で倒れてしまっても、3回まで救助を求められる。救助されれば、レベルや持ち物はそのままで復帰可能だ。今回はオンラインでの救助要請はできなかったが、「助けに行く」を選ぶと新たなシレンが登場し、前に使っていたシレンのところまで助けに行ける。
せっかく良い道具を取ったのに倒れてしまってもやり直すチャンスがあるので、こういったタイプのゲームをやったことのない人にも優しいポイントだと感じた。
前述したように、筆者は今回がシリーズ初プレイということで、ファンには当たり前のこともすごく楽しく感じた。特に探索中に起こる(起こす?)ハプニングが楽しい。
ダンジョン内にお店が出現することがあるが、うっかり商品を持ったままお店の外に出てしまって持ち逃げとして店主から攻撃されて倒されたり、序盤だし変な効果の壺は出ないだろうと思って道具をしまってみたら、お金に換金されてしまったり……。
こういった何が起こるかわからないドキドキが、通常のRPGより高い印象を受けた。まだ本シリーズを遊んだことのない人も、この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。
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