東京医科歯科大学病院、AI学習ツール「Monoxer」の実証実験結果と有用性を発表
東京医科歯科大学病院とモノグサは11月14日、補助人工心臓を装着した患者の学習ツールとして「Monoxer」を活用した実証試験を実施し、有用性を確認したことを発表した。
結果を発表したのは、11月9日開催の「第29回日本臨床補助人工心臓研究会学術集会」と11月9日~11月11日開催の「第61回日本人工臓器学会大会」。東京医科歯科大学病院 心臓血管外科医師の藤原立樹氏と臨床工学技士の星野春奈氏が登壇した。
Monoxerは、AI機能を有するスマートフォン学習アプリ。学習者がアプリを使い学習する中で、AI機能により習熟度・忘却度に応じて問題の出題頻度・難易度を調整する。
また、オリジナル教材を、Monoxerを通じて学習者に配信することも可能。
本研究では、東京医科歯科大学病院のMEセンターで作成したオリジナル教材を用いた。病院独自のコンテンツを作成し学習に用いることで、補助人工心臓の正しい使い方が理解できる。
東京医科歯科大学病院 心臓血管外科 藤田知之氏は、「Monoxoerを指導に用いることの波及効果として、患者さんの入院期間の短縮、患者さんと家族のストレス緩和、指導を行う医療従事者の労務軽減などが期待される。本実証試験の結果を持って、様々な施設で使用できるように活動を行っていく予定だ」とコメントした。