金は酸化に強く抵抗値も低いため、工業的に重要な金属となっています。
例えばオーディオ用のケーブルを見ると、コネクターが金メッキされているものが数多く売られていることに気づくでしょう。また、PCパーツであれば、メモリーやCPUの足などに金メッキがされているのも、金が電気的に優れた特性をもっているからに他なりません。
もちろん、宝飾品の材料としても人気があることは、言うまでもないですよね。
意外と身近にあり、多くの場所で使われている金ですが、個人で扱おうとするとものすごくハードルが高くなります。最大の理由は、高価なこと。最近では1グラムで1万円を超えており、アルミや真鍮、銅、ステンレスのように、気軽に購入して加工できるようなものではありません。
金がないなら金メッキを使えばいいじゃない
金そのものの加工は無理でも、金メッキであれば使用量が少なくなるため、個人でも手が届くのでは……と考えるのは自然な流れでしょう。しかし、いくら金の使用量が少なくても、メッキをするにはそれなりの設備と知識が必要。そのうえ使用後の廃液処理問題もあり、やはりハードルが高めです。
このメッキを手軽に楽しみたい、という人の強い味方が、マルイ鍍金工業の「めっき工房」(実売価格1万2500円前後)です。
こちらの簡易キットをお借りしたので、実際にメッキを試してみました。
準備するのはキットとコップ、布だけ
メッキの方法はいくつかありますが、めっき工房で作業できるのは電気メッキと呼ばれる方法です。
どうやってメッキしているかというと、そのカギは、金属が電子を失った状態で溶けている金属イオン溶液にあります。この溶液にメッキしたいものを漬けるだけでは何も起こりませんが、ここに電気をかけてやると電子が供給され、溶けていた金属イオンが金属として析出します。この析出した金属が表面を覆うことで、メッキができるわけです。
ただしこれは、工場などでする方法。メッキしたい対象が漬かるほどの金属イオン溶液が必要なため、結構な設備が必要となってしまいます。
これをコンパクトに実現できるようにしたのが、「めっき工房」です。金属イオン溶液を筆先のフェルトに染み込ませ、電気をかけながら金属面をなぞっていくことで、局所的な電気メッキを実現。原理は同じですが、電源が乾電池でよく、溶液も最小限で済むというのがメリットです。
キットの内容を見てみましょう。
メッキの手順としては、対象の金属を徹底的に磨き上げ、脱脂し、メッキをしていくという3つの段階があります。そのため、キットには研磨剤、脱脂液、金属イオン溶液3種の5つの液体が用意されています。
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