美人時計からビジネスモデルが進化 複雑なタレント依頼を効率化する「クラウドキャスティング」
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BIJIN&Co.は、タレントやインフルエンサーを簡単かつ効率的に起用できる「クラウドキャスティング」を開発、運営している。複雑で不透明なタレント、インフルエンサーへの仕事依頼、キャスティングの課題を解決できるサービスだ。本記事ではBIJIN&Co. 代表取締役CEOの田中慎也氏に聞いた、開発の背景やサービスの強み、今後の展開などについて紹介する。
美女が時刻を知らせる「bijin-tokei(美人時計)」をデータベース化
田中氏は1999年に株式会社ビーコミュニケーションズを設立。美容室やソフトバンクショップの運営や出版・広告代理店事業などを行っていた。当時、自社イベントに首都圏のタレント起用を試みるも方法がわからず、エージェントを複数介したキャスティングとなった。田中氏は「今思えば、相場の2〜3 倍程度の報酬を支払っていた」と述べる。田中氏が出身地の北海道で事業をしていた際にキャスティングの難しさを痛感したことが、「クラウドキャスティング」開発につながっている。
2010年、女性向けマーケティング事業の展開を見据え、街角の美人女性が時刻を知らせるサービス「bijin-tokei(美人時計)」を買収し、東京へ進出した。アプリやウェブサービスの展開に加え、各地域でユーザーグランプリなどを実施、アイドルなどのタレントや声優、アニメ、各種メディアとのコラボレーションなども展開し、人気を博した。当時、週刊アスキーでも取り上げ、コラボまで行なった。
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bijin-tokeiで全国的に読者モデルなどを目指す女性のネットワークを保有したことで、イベント主催者から美人時計の女性モデルをキャスティングしたいという依頼が増えた。当初は手作業で主催者と女性をマッチングしていたという。2015年、女性モデルの情報をデータベース化することで、より直接的にキャスティングが実現する「クラウドキャスティング」をリリースした。2014年のASCII.jpでの取材時にすでに仕組みについて解説していた。
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