GPT-4実装の多言語AIバーチャルコンシェルジュ「Kotozna ConcierGPT」
Kotoznaは6月21日、24時間365日利用可能な多言語AIコンシェルジュ「Kotozna ConcierGPT(コトツナ コンシェルGPT)」を提供開始した。
本サービスは、LLM(大規模言語モデル)と同社のテクノロジーを組み合わせた多言語AIバーチャルコンシェルジュ。最大の特徴は、固有データベースの学習と独自プロンプトエンジニアリング技術によって、ハイコンテクストな質問にも具体的かつホスピタリティー溢れる対話が可能である点だ。Kotoznaの多言語ソリューションとの組み合わせにより、世界数十言語に対応しており、最新の「GPT-4」搭載により高い正確性をうたう。
Kotoanza ConcierGPTは、ルームサービスやアメニティーといった、ウェブサイトに載っていないような固有の情報や、サービス提供者側で随時変更したい回答を、同社が提供するKotozna In-roomのデータベース等とデータ連携し、GPTに学習させることが可能。さらに、実際の接客応対に限りなく近い、ホスピタリティー溢れる対話ができるような「キャラクター性」をKotozna独自のプロンプトエンジニアリング技術によって実現したとする。
従来、チャットボットから正確な回答を引き出すには、具体的かつ明確な指示を与えたり、回答の範囲を指定したり、背景情報を補足して繰り返し質問したりと、質問者側のリテラシーも求められた。Kotoanza ConcierGPTの場合、「どんなお部屋がありますか?」「子ども連れもOKなんですね!」といった背景情報のない質問に対してもコンテクストを理解し、顧客の潜在的な要望も汲み取った回答を適切に返せるという。
また、同社の多言語ソリューションが実装されており、日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語、フランス語、ロシア語など世界数十言語に対応する。
さらに、同社独自のプロンプトエンジニアリング技術により、回答内容が刻一刻と変化するような、今日の天気や日の出時刻、台風・地震情報等のリアルタイム情報も回答できる。
料金はベーシック(ChatGPT 3.5 搭載)が月額3万3000円、プレミアム(ChatGPT 4.0 搭載)が月額6万6000円で、初期設定費用が別途かかる。月間回答数が2000件を超える場合は、追加回答費用が従量課金となる。導入にあたり、1週間程度の短期間で導入企業の固有データを学習させ、セットアップができるという。
本サービスは、5月より沖縄県糸満市のサザンビーチホテル&リゾート沖縄でテスト導入を開始している。