「F1 22」でもDLSS FGがフレームレートを底上げする
「F1 22」では画質“超高”をベースに異方性フィルタリング16x、アンチエイリアス“TAA+FidelityFX”に設定。ゲーム内ベンチマーク(条件は“モナコ”+“ウエット”)再生中のフレームレートを計測した。
ネイティブ解像度でのレンダリングでは、RTX 4060 Ti(8GB)はRTX 3070 Tiの7%程度下、RTX 3060 Tiより16%程度上といったところ。格上のRTX 4070に対してはフルHD時ですら20%以上の差を付けられているため、AD104とAD106の差はかなり大きいといえる。ただ、高フレームレートとは言えないまでも、このゲームの最高画質設定で特に激しいカク付きも出さずに60fpsキープができているので、製品コンセプトに見合ったパワーと言えるだろう。
続いてはDLSS SR/FG使用時のパフォーマンス比較だが、F1 22の制約によりHDR有効時はDLSS FGが利用できないため、ここでのデータはすべてHDRオフで計測している。
ここでもDLSS SR+FGを利用することで、本来のターゲットであるフルHDよりも高いWQHDでも快適なゲーム環境が手に入る。4KになるとRTX 3070 TiはおろかRTX 3060 Tiに負けるのはメモリーバス幅のハンデが効いてしまったから、と考えられる。この特性に不満があるのであれば、迷わずRTX 4070以上を選ぶべきだ。
各解像度におけるTBPの傾向はこれまでと同じだが、RTX 4060 Ti(8GB)の4K+DLSSで突然TBPが下がっている。メモリーバス幅が強烈なボトルネックになり、GPUそのものの処理が大きく滞ってしまったことを示唆するものだ。

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