
RTX 4060にはFE(Founders Edition)はないため、MSI製のファクトリーOCモデル「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」をお借りした。原稿執筆時点では国内予想価格は知らされていないが、VENTUSの名を冠しているため5万2800円に近い価格になると思われる
2023年6月28日22時より、NVIDIAはフルHDゲーミングにターゲットを合わせたGPU「GeForce RTX 4060」搭載ビデオカードの販売を順次解禁する。Ada Lovelace世代の60番台モデルといえば、先月販売が解禁された「GeForce RTX 4060 Ti(8GB)」がある(関連記事:https://ascii.jp/elem/000/004/137/4137821/)。
型番からわかる通り、RTX 4060 Ti(8GB)よりさらに安い価格帯でDLSS Frame Generation(FG)やAV1のハードウェアエンコード、巨大なL2キャッシュがもたらす圧倒的なワットパフォーマンスといった要素を備えた製品となる。RTX 4060 Ti(8GB)がそうであったように、GTX 1060やRTX 2060といった定番GPUでは最新のゲームは辛いと感じるフルHDゲーマーにオススメしたいGPUだ。
NVIDIAはRTX 4060の価格を5万2800円からと発表しているが、発売当初は約7万円だったRTX 4060 Ti(8GB)が現時点では最安6万円程度に下がってきており、“60番台GeForceといえばコストパフォーマンス”を強く意識してきたゲーマーにとってはやや高めのスタートといえるだろう。
今回筆者は、MSI製RTX 4060搭載カード「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」をテストする機会に恵まれた。時間的猶予がなく限られたテストしかできなかったが、既存の60番台GeForceや、仕様・コンセプト的に類似点の多いAMD「Radeon RX 7600」に対してどの程度のアドバンテージがあるのか検証してみたい。例によって前編後編の2部構成を予定している。

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