北九州市のコミット力がすごい スタートアップ支援6事業合同デモデイレポ
北九州市が初の大規模スタートアップイベント「WORK AND ROLE 2023」レポート 1日目
JETRO、海外展開へ向けてブートキャンプやパートナー探し、展示会の出展を支援
最後に、JETROの海外展開を目指すスタートアップ向けブートキャンプ、国内と海外研修、展示会(CES)出展支援プログラムに参加した7社が成果を発表した。
Next Technology, llcは、ロボットやIoT機器の受託開発を中心に事業を展開。自社製品として、推しの声で「おかえり」と言ってもらえるスピーカー「おかえり お兄ちゃん」の開発に向けて、JETROのブートキャンプに参加。
株式会社Mahal.KitaQ 代表取締役の宮坂春花氏は、英語のプレゼンテーションプログラムに参加。2018年に「女子大生がつくる、女子大生のための海外留学」をコンセプトにフィリピンで教育プログラムや企業OJTプログラムを事業展開。2020年からは北九州市と連携し、人材育成プロジェクトに取り組んでいる。
株式会社ミラリンクは、金属加工製造業に特化したビジネスマッチングプラットフォーム「めたまっち」を運営。金属加工を依頼したい企業とユニークな加工技術を持つ町工場をつなぐサービスを展開している。JETROのプログラムではCEATEC 2022の研修視察に参加。
ハインツテック株式会社は、細胞加工ツールの「ナノチューブ膜スタンプ」を開発するバイオスタートアップ。スタートアップ派遣プログラムでは、バイオテクノロジーの展示会「BioJapan2022」に参加。成果として、再生医療に関する最新情報の収集、他社との提携の模索、次年度の出展検討などを挙げた。
株式会社HANATABAは、Zoomの進行を自動化するオンラインAI司会者サービス「tender」を開発している。JETROの支援プログラムでは、2022年12月に東京の虎ノ門ヒルズで開催されたオープンイノベーションイベント「第10回ILS」に参加。スタートアップピッチに登壇し、国内外の企業との交流の機会を得た。
北九州工業高等専門学校 専攻科2年の林田龍也氏は、細胞生物学の技術を活用した事業を計画している。JETROのプログラムでは、ラスベガス「CES 2023」およびシリコンバレーのスタートアップ関連施設を訪問。成果として、関心を集めるにはプロトタイプが重要とし、今後は大学や研究機関と交渉し、プロトタイプ開発に取り組んでいく計画だ。
株式会社アポロジャパンは、紙に見えないコード「スクリーンコード」を埋め込み、スマホに設定されている言語で読み上げる多言語朗読アプリ「ScLink 」を開発。JETROの支援プログラムでは、最新テクノロジーの見本市「CES 2023」の出展および、イタリアのボローニャで開催された児童書専門の見本市「 Bologna Children's Book Fair 2023」でパートナー探しをおこなった。
会場のイベントホールには、採択企業の出展ブースと商談スペースが設けられ、登壇関係者や来場者が熱心に話す様子が見られた。また会場の外にはキッチンカーが集まり、休憩時間には2日目の登壇企業である電動マイクロモビリティ「Striemo」の試乗体験で賑わった。
(提供:北九州市)