ものづくり、環境、食、ロボット、エネルギーなど、都市の課題を解決する技術が国内外から集合
「City-Tech.Tokyo」展示会場レポート
自立移動ロボットを支える小型、高トルクでありながら静音性に優れる超音波モーター
小型、高トルクでありながら静音性に優れる超音波モーターを製造、販売する株式会社Piezo Sonicは、スタートアップイベントでも賞金を獲得することの多い優良スタートアップ企業のひとつ。
会場では、搬送用自律移動ロボット「Mighty D シリーズ」のデモ走行が行われるなど、超音波モーターの特性をアピールしていた。
超音波モーターは、電流が流れている時に回転し、流れていない時は最大トルクの状態で維持される特性があり、ロボットのアクチュエーターとしての活用が期待されている。磁石やコイルを使用しない方式なので、磁場の影響を嫌う機器の近くで動く非磁性モーターとしても注目されているという。
搬送用自律移動ロボットの活用としては、施設や倉庫内での配送運搬の無人化や、人の代わりに荷物を持って運ぶ生活支援、農業や介護など人手不足に悩む業界の支援ロボットとしての導入が期待されている。
台湾発、太陽光発電でSuica決済端末を稼働
台湾の企業UNP Energyは、太陽光発電によりワイヤレス、スタンドアロンで動作するデバイスの提案をしている。事例として、海洋データを取得するブイや、バスの時刻表パネル、Suicaなどの決済端末(パーキングメーター)などが紹介されていた。
バスの時刻表やブイなどは常設の事例として示されていたが、パーキングメーターなどは、イベント時の臨時の決済端末としても想定されているという。
ローカル5Gの実証実験環境を提供する都立大学
東京都立大学では、日野および南大沢のキャンパス内にローカル5G環境を構築、産官学連携の場として活用を促進している。