クアルコムはフラグシップを“横展開”
一方、フラグシップ向け半導体「Snapdragon」を着実に縦から横に展開しつつあるのがクアルコムだ。
フラグシップ向けに「Snapdragon 8 Gen 2」を発表したばかりだが、ここで投入されている技術は数ヶ月後、Snapdragon 7や6シリーズにも搭載されていく。ミドルクラスも価格を抑えつつ、着実に進化を遂げている。
先日、開催されたSnapdragon SummitではAR向けの「Snapdragon AR Gen 1」を発表。これまでの半導体である「Snapdragon XR2+ Gen1」はVRやMR、ARなどXR向けであったが、今回はARに特化することで、メガネ型デバイスでもバッテリーを消耗しくく、小型で搭載しやすいような工夫が施されている。
Snapdragonにおいては、Windows on ARMといったようにWindows PC向けのチップもあれば、自動車の自動運転向けのプラットフォームなど多彩なラインナップを構築しつつある。
クアルコムvs.メディアテックの戦いは続く
またクアルコムは世界的に通信キャリアやマイクロソフト、メタ、グーグルなどのパートナーとも親密な関係を築いているイメージが強い。
最近ではF1のフェラーリチームや、サッカーのマンチェスターユナイテッドとパートナーを組むなど「Snapdragon」のブランドを世界に認知させようという取り組みも強化しつつある。
「チップの技術的なスペックはユーザーは理解できない」という危機感から「Snapdragonであれば、最高のユーザー体験が手に入る」というブランディングに舵を切っているようだ。
今後、スマートフォンのみならず、メタバースやクルマなどあらゆるモノが通信をしていくようになる。その時、いかにコストパフォーマンス良く「どちらが高性能で省電力で、安定した通信ができるか」という点でクアルコムとメディアテックは永遠に戦い続けることになりそうだ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第280回
トピックス
楽天モバイルにとってpovoは“毒リンゴ” ローミング終了後の行方は? -
第279回
トピックス
「ahamoだけ遅い」は誤解──ドコモ値上げに立ちはだかる通信品質問題 -
第278回
トピックス
銀行職員のBeReal騒動はなぜ起きた 問うべきはリテラシーではなくスマホ管理だ -
第277回
トピックス
ドコモ、ソフトバンクも始めた「Starlink Direct」 KDDIが打ち出す“中身”の違いとは -
第276回
トピックス
ソフトバンク、独自のAIスマホを発売へ グーグル相手に勝算はあるのか -
第275回
トピックス
日本のミリ波どうなる? カギを握るのはやはりiPhoneか -
第274回
トピックス
iPhoneが変えた日本 キャリアとメーカーを揺るがした20年 -
第273回
トピックス
ANAモバイル開始、その裏で存在感を放つIIJ JALとの違いも鮮明に -
第272回
トピックス
アップル、グーグルに引き離される可能性 Androidを変える「先回りAI」の衝撃 -
第271回
AI
「石川さんに3000円振り込んで」住信SBIネット銀、AIに頼むだけの新サービス開始へ -
第270回
トピックス
楽天モバイル、黒字化の裏で不満噴出 通信設備に“2兆円投資”必要か - この連載の一覧へ












