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独スピンデジタル VVC/H.266リアルタイムエンコーダ 国内リリースを開始

PR TIMES

株式会社スピンデジタルアジアパシフィック
Inter BEE 2022 AWS/Intelブース(展示6ホール6114)で国内初公開

株式会社スピンデジタルアジアパシフィック(本社:東京都中央区、代表取締役 刈谷剛敏、以下「スピンデジタルAP」)は、本日、Spin Digital Video Technologies GmbH(本社:ドイツ ベルリン、CEO:Mauricio Alvarez-Mesa、以下「スピンデジタル」)が開発した VVC/H.266リアルタイムエンコーダの国内リリースを開始する事を発表します。


H.266としても知られるVVCは、HEVC/H.265よりも大幅にビットレートを削減し、インターネットおよび放送チャンネルを介した費用対効果の高い4Kおよび8Kストリーミングや、より効率的なアダプティブストリーミング、高品質のライブVRおよび没入型ビデオストリーミング、さらにはFull-HDを高品質低ビットレートで新しいスタンダードにするなど、次世代ビデオアプリケーションを展開しやすいように設計された最新のビデオコーデック規格です。

VVCは、同じビジュアル品質でHEVCに対して最大50%のビットレート削減を目標としていますが、この圧縮ゲインレベルはVoDのオフラインアプリケーションでのみ可能であり、ライブUHDアプリケーションでは実現不可能な数値と言われています。しかし、スピンデジタルの新しく開発されたVVCエンコーダでは、第3世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーと組み合わせることでライブアプリケーション上において徐々に圧縮率の向上が達成されており、すでに実用商用レベルとしてご案内を差し上げる事ができるところまで到達しています。

新しく開発されたVVCエンコーダは、高度な意思決定アルゴリズム、最新のエンコーダ設計、および最新世代のCPUアーキテクチャ向けに高度に最適化が実装された柔軟なソフトウェアソリューションです。VVCエンコーダの最初のバージョンでは、スピンデジタルのHEVCリアルタイムエンコーダであるSpin Enc Live(高性能、品質、圧縮効率で業界をリードするHEVCエンコーダ)に対して、同じ品質で9%から34%(平均18%)のビットレート削減をすでに達成しています。 また、76 CPUコア(2x 38コア)を搭載したインテル(R) Xeon(R) Platinumプロセッサーを搭載した1台のワークステーションPCサーバーで、4Kp60 10ビットHDRビデオをリアルタイムで処理できます。同じサーバー上で、同様の圧縮ゲインで8Kp30ビデオをリアルタイムで圧縮することもできます。

HEVC圧縮率が頂点に達してきているため、VVCエンコーダは将来のビデオコーディング改善のための解決策を提供します。スピンデジタルは、VVCエンコーダをさらに強化し、ライブUHDビデオをさらに低いビットレートで配信することに取り組んで参ります。ソフトウェアでのライブエンコーダは、CPUコア数に対して高い拡張性を備えているため、次世代CPUアーキテクチャが市場に投入されるごとに、圧縮率、パフォーマンスの向上が見込まれます。次世代CPUアーキテクチャとエンコードアルゴリズムの最適化で、圧縮率と品質を向上させながらライブアプリケーション用に8K60pビデオをリアルタイム処理することができると予測をしています。

新しく開発されたVVCエンコーダは、入力キャプチャ(SDIおよびIP)、オーディオエンコーディング、HTTPストリーミングおよびTS-over-IPブロードキャストを含む完全なライブストリーミングフレームワークに統合されています。スピンデジタルはすでにスピンプレーヤーVVCと呼ばれる高度に最適化されたVVCデコーダとメディアプレーヤーを提供しています。

スピンデジタルのHEVCリアルタイムエンコーダSpin Enc Liveは、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)ベースクラウドワークフローで実績があります。AWS Direct Connect(https://aws.amazon.com/jp/directconnect/)からAWS Elemental Media Connect(https://aws.amazon.com/jp/mediaconnect/)によるRTP及びSRTストリーミングは、ベルリンと東京間を1200ミリの8K60p低遅延ストリーミングを実現しています。また、HLSを利用したAWS CloudFrontからの複数拠点への同時配信においては、80Mbpsで8K60pストリーミングを実現しています。この実績は、放送業界だけでなく医療業界など様々な業界で必要な高解像度アプリケーション利用の可能性を高めています。新しく開発されたVVCエンコーダによるストリーミングは、Spin Enc Liveで実績のあるAWSベースクラウドワークフローで可能となっています。

「VVC UHDライブエンコーディングとストリーミングは、最新世代Intel CPUベースのコンピューティング技術と柔軟なAWSベースクラウドワークフロー、高度に最適化されたスピンデジタルVVCエンコーディング、および、デコードソフトウェアソリューションで可能になりました。」

新しく開発されたVVCエンコーダは、リアルタイムで動作し、HEVCと比較して品質と圧縮を向上させるために、第3世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー向けに最大限に最適化されており、インテル(R) AVX-512、およびインテル(R) ディープラーニング・ブーストを使用したSIMD処理、数十のCPUコアを備えたマルチスレッドシステムに最新エンコーダアーキテクチャを備えた高度なアルゴリズムでパフォーマンスを最大限に発揮します。

スピンデジタルは、VVCをベースとした次世代ライブメディアアプリケーションの実現に取り組んでいます。VVCライブは、地上波テレビやインターネット経由のストリーミングなどの帯域幅が制限されたネットワークでのストリーミングと放送を可能にするため、主要な伝送方式になる可能性があります。4K HDRプレミアムコンテンツビデオは、より多くのユーザーに、より低いストリーミングコストで配信することができます。フルHDビデオは非常に低いビットレートでストリーミングすることが可能になるため、新しい標準解像度になる可能性があります。ライブVRストリーミングは、コンサートやスポーツなどのライブイベントの没入型体験を高品質で低い伝送コストで提供できます。VVCをベースとした次世代ライブメディアアプリケーションは、トラフィック削減の検討についても進める事が可能です。

スピンデジタル、及びスピンデジタルAPは、今後、さまざまなイベントにVVC UHDライブエンコーディングとストリーミングのデモンストレーションを準備します。
2022年11月16日(水)から18日(金)幕張メッセで開催されるInter BEE 2022では、AWS/Intelブース(展示6ホール 6114)で国内において初公開となるデモンストレーションを実施します。
また、Inter BEE 2022の会期3日間は、AWS/Intelブース内のシアターにおいて、13時15分から13時30分にVVCコーデックを中心とした最先端コーデック比較についてプレゼンテーションを実施します。万障繰り合わせの上、是非、ご来場を頂けますようお願い申し上げます。

「A VVC/H.266 Real-time Software Encoder for UHD Live Video Applications」と題するホワイトペーパーをこのプレスリリースとともに公開しております。ライブアプリケーションの圧縮、品質、およびパフォーマンスの面で新しく開発されるVVCエンコーダの詳細な結果が記載されています。ホワイトペーパーのご入手につきましては、下記、スピンデジタルAPサポートチーム宛までお問合せください。

また、VVCライブエンコーダのデモ版のご評価も順次に受け付けております。

本件に関するお問合せ先:
株式会社スピンデジタルアジアパシフィック
サポートチーム宛 support(at)spin-digital-ap.com TEL: 06-6341-1131

スピンデジタルについて
スピンデジタルは、次世代の超高品質ビデオアプリケーション向けの高性能ビデオコーデックを開発しています。スピンデジタルのソフトウェアソリューションは、非常に高い解像度(4K、8K、および16K)、高ダイナミックレンジ、高フレームレート、広い色域、360°ビデオおよびバーチャルリアリティなど、最新の画像および強力なビデオ処理を必要とするメディアアプリケーションを可能にします。ベルリンに拠点を置き、国際的なB2B環境で事業を展開しています。世界中の顧客やパートナー、及び、様々なマーケットにその技術を提供しています。

“Spin Digital” および “Spin Enc” は Spin Digital Video Technologies GmbH の商標です。
その他の商標は、所有者の財産であり説明の目的のためここで使用されています。