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ドラレコから道路点検できるAIが国土インフラのデジタル化を推進:RoadManager

都市の課題解決を道路インフラの保守・点検から進めるアーバンエックステクノロジーズ

連載
このスタートアップに聞きたい

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人口減少局面でのインフラを守っていく

 アーバンエックステクノロジーズは2022年4月28日に資金調達を発表しており、調達した資金は開発力の強化を進めていくとしている。前田氏には今後の事業展開の方向性についても尋ねてみた。

 現在計画している新規事業は2つ。1つは道路管理業務の受発注者をつなぐプラットフォームで、自治体・受託事業者・再委託先の間のコミュニケーションを支援する工事情報共有ツールを開発していく予定だ。

 「我々は道路の点検データを持っているので、それを使って損傷個所の補修工事の発注がされているところを自動でやり取りするようなソフトウェアを作っていく」

 もう1つはスマホやドラレコの画像に含まれている(路面以外の)トラブルを検知するもので、同社が持つ画像解析技術の横展開となる。道路周辺には電柱・電線・工事現場など様々なものがあり、スマホ・ドラレコの画像には具体的なトラブルの発生状況が含まれていることがある。「いわゆる施設巡回という業務だけでも1兆円くらいの市場規模がある。そういうのをカメラベースでやっていくソリューションを作ろうとしています」と前田氏。

 「2025年までの弊社ビジョンは、しなやかな都市インフラ管理を支えるデジタル基盤を作るということ。それに対応するミッションは都市全体の課題を解くというもので、今は道路点検にフォーカス。都市のもっとも基本的な構成要素である道路から入って、町全体に挑んでいく。インフラに対する課題は都心と地方で異なるが、人口が減少していく局面でインフラを守っていくことは大きなチャレンジであり、弊社はそこにソフトウェアの力でサポートしていく」

 インフラ管理は日本だけでなく海外でも非常に大きな課題となっている。また日常的な補修だけでなく、災害対策の側面からも注目が集まってきている。アーバンエックステクノロジーズのさらなる飛躍は、我々に持続可能で快適な日常生活をもたらしてくれるだろう。

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