さらなる値下げにも期待か
矢澤社長は「現在、3社はメインブランドでの値下げをほとんどしておらず、サブブランドで対抗してきている。3社からすれば『楽天モバイルは恐れに足らず』ということなのだろう。それは楽天モバイルに割り当てられている周波数の幅が3社に比べて6分の1に過ぎない点もある。周波数を割り当ててもらうことで、さらに競争が促進されれば、業界全体の料金が下がるのではないか」と語る。
つまり、楽天モバイルに新たに周波数帯を割り当てれば、楽天モバイルがつながりやすくなるというだけでなく、結果として4社での競争が加速し、既存3社の料金プランもさらに値下げが期待できるのではないかというのだ。
周波数を割り当てることによって、すべての国民にメリットが出てくることになる。
果たして、政治はどう判断するのか。楽天モバイルがプラチナバンドでサービスを始められるのは1年後か、それとも7年、10年後か。既存3社が真っ向から反発する中、楽天モバイルが政治と国民を味方にできるかが、カギと言えそうだ。

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