さらなる値下げにも期待か
矢澤社長は「現在、3社はメインブランドでの値下げをほとんどしておらず、サブブランドで対抗してきている。3社からすれば『楽天モバイルは恐れに足らず』ということなのだろう。それは楽天モバイルに割り当てられている周波数の幅が3社に比べて6分の1に過ぎない点もある。周波数を割り当ててもらうことで、さらに競争が促進されれば、業界全体の料金が下がるのではないか」と語る。
つまり、楽天モバイルに新たに周波数帯を割り当てれば、楽天モバイルがつながりやすくなるというだけでなく、結果として4社での競争が加速し、既存3社の料金プランもさらに値下げが期待できるのではないかというのだ。
周波数を割り当てることによって、すべての国民にメリットが出てくることになる。
果たして、政治はどう判断するのか。楽天モバイルがプラチナバンドでサービスを始められるのは1年後か、それとも7年、10年後か。既存3社が真っ向から反発する中、楽天モバイルが政治と国民を味方にできるかが、カギと言えそうだ。
この連載の記事
-
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? - この連載の一覧へ