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Web3での金融サービスの理想形と課題。キーワードは「救済」

「分散型金融はFinTechの本命となるか? 2032年、10年後の金融サービスを議論する」レポート

連載
JAPAN INNOVATION DAY 2022

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分散型金融がどう既存金融に入り込むかは未知数だが、
スピード感は上がり、面白いサービスが登場するだろう

――最後に、今後の分散型金融と既存金融サービスの動向について一言お願いします

毛利:よく言われる話ですが、金融サービスに限らずWeb3全体は、インターネット黎明期と同じ状態になっています。またWeb3のサービスの利用には自助努力が必要不可欠になるので、先に話したように、救済措置とかユーザーサポートが必要になるのも事実ですが、おもしろいサービスがたくさん出てくるに違いありません。

三根:技術が進化し続ける限り、人類の未来はよくなると信じています。ブロックチェーン技術の魅力は、コンポーサビリティという、さまざまな機能、サービスをつなぎ合わせやすい点にあります。それゆえ、すべての金融サービスがブロックチェーン上に実現できる可能性もあります。


 ブロックチェーンのネットワークには、国や国境という概念が存在しない。国単位での規制が基本となっている金融サービスに対して、分散型金融がどう歩み寄っていくのか。金融の技術進化、つまりFintechには欠かせないと見て間違いなさそうだ。

三根:技術に興味がある人が増えて、技術進化のスピードが上がっています。ロシア・ウクライナ問題で、ロシアへの制裁が1か月たたず行えたスピード感は、サービスの進化のほうでも同じといえるでしょう。

毛利:法規制に対しては、自分みたいな若手も積極的に声を上げて、健全な金融サービス作りに貢献しないとですね。

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