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すでにあるアイデアだからと諦める必要ない。ユカイ工学青木氏が学校を越えた高校生AI部で講演

高校生プログラム「東京未来ファクトリー」レポート(DAY 1・前編)

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ロボットベンチャーの現役エンジニアがオンラインで講演

 初日の基調講演を務めたのは、家庭用ロボットの開発・販売を手掛けるユカイ工学CEOの青木俊介氏。

ユカイ工学CEOの俊介氏。エンジニア/起業家として、現在日本を代表するデジタル企業の発展に携わってきた。

 青木氏は東京大学工学部在学中の2001年に、同級生とともにソフトウェア会社として「チームラボ」を設立。2007年にはスタートした直後の「pixiv」のCTOに就任した。

 しかし、中学生から映画「ターミネーター2」で見たロボット開発に憧れ続けていた青木氏は、その夢をかなえるため、2007年に家庭向けロボットを作るための「ユカイ工学」を自ら設立する。「ロボット開発は大企業でなければできないと諦めかけていたが、ハードウェアのオープンソース化が進んだり、3D プリンターが登場したりといった技術の発展によって大企業でなくてもロボットが作れるようになった」と、青木氏は話す。

ユカイ工学が初めて製作したロボット「カッパノイド」

 その後も、ユカイ工学は「ロボティクスで、世界をユカイに。」をテーマに、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」や、しっぽのついた癒しロボット「Qoobo(クーボ)」など、唯一無二のロボットを生み出してきた。

 青木氏は、「ロボットが当たり前のように生活の中に普及している世界を作りたい」という思いを語り、生徒たちに「かっこ悪いことにこそ、新しいものが見つかるかもしれない。自分がワクワクするものを大切にしてほしい。そして、この先大変なことがあっても、仲間がいれば一緒に壁を乗り越えられる」とメッセージを送った。

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