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Asana「仕事の解剖学」インデックス 2022: 組織の機動力に支障をきたす過剰な仕事のための仕事

PR TIMES

アサナジャパン株式会社
過去 1 年の間に 4 人中約 1 人のナレッジワーカーが燃え尽き症候群を 4 回以上も経験 従業員は、毎年、重複作業と不要な会議に 6 週間相当の時間を浪費


チーム向けワークマネジメントプラットフォームで業界をリードする Asana, Inc.(http://www.asana.com/ja) (NYSE: ASAN、LTSE: ASAN) は本日、人々の仕事における時間の使い方を徹底分析した年次レポート「仕事の解剖学」(https://asana.com/ja/resources/anatomy-of-work)インデックスを発表しました。ハイブリッドワークやリモートワークの流行により、従業員はより柔軟に働けるようになったものの、勤務時間の 58% は、依然として本来の専門スキルや戦略思考を要する業務ではなく、過剰な報連相といった仕事の調整などに費やされています。

パンデミック時代の働き方が 2 年以上も続き、従業員の時間の使い方は劇的に変化しました。自宅勤務では集中力を維持しやすいこともあり、リモートワーカーは、前年度比 27% 増となる、1 日の 33% を専門的な作業に充てています。しかし、戦略思考を要する業務に費やす時間については、1 日の 10% にも満たず、昨年からは 36% もダウンしており、組織が分散チームと情報を共有し、将来の計画を立てるのに苦労していることがうかがえます。

こうした傾向を見ると、1 日の時間をどのように活用するかについて、従業員の考え方が変化していることがはっきりとわかります。従業員は、毎週、オフィスでの時間と自宅での時間をほぼ半分 (それぞれ 19 時間と 20 時間) に分けることを理想としています。オフィスは、今まで以上に、オンボーディングやマネージャーとの 1on1 ミーティング、戦略セッションなど、コラボレーションが重視される作業を行う場所として優先されるようになりました。その一方で、自宅は専門的な作業を行う場所として好まれるようになっています。
「仕事の解剖学」インデックス 2022 は、Global Web Index (GWI) が Asana の委託を受けて実施しました。組織の機動力が求められる時代において、うまく機能していること、そうでないことを理解するために、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、イギリス、アメリカの 10,624 人のナレッジワーカーの行動と意欲を調査しました。

従来の働き方から将来の働き方を模索する

現在、仕事とプライベートの境目は今までで一番曖昧になっています。組織が対人モデル、ハイブリッドモデル、完全なリモートモデルのどれを選択するにしろ、透明性が足らないことに加え、集中の邪魔をするデジタルツールが増えつつあるため、世界中のナレッジワーカーが抱える課題は増々深刻化しています。

従業員は、期限を逃す割合が減っている (昨年の 26% から 15% へと改善) 一方で、優先事項のバランスを取ることと、1 日のオンとオフをはっきりさせることについては手を焼いています。たとえば、従業員は、毎年、重複作業と不要な会議に 6 週間相当の時間を空費しています。従業員の 37% は、1 日の開始時間と終了時間がはっきりと決まっておらず、Z 世代の従業員については、その割合が 53% にまで上昇しています。リモートと対人のコラボレーションをより適切に管理するために、一定のガイドラインとプロセスを導入する必要があります。

世界的には以下のような傾向が見られました。


マネージャーは、毎日、仕事のコーディネートに費やす時間の割合が一番多い (62%)。それに次ぐのは経営幹部 (60%)である。

組織の拡大に伴い、仕事のための仕事も増加傾向。中規模と大規模の企業の従業員は、1 日の 59% を仕事のための仕事に費やしており、小規模の企業より 5% 以上も多い。


仕事の期限を逃す理由のトップ 2 は、会議の数が多すぎること (24%)、何を優先すべきか定かでないこと (22%)。
ナレッジワーカーは、今年は 1 日に使用するアプリを去年の 10 個から 9 個へと減らすことができているが、それでも相当な数だと感じている。以下は、1 年前と比べたナレッジワーカーの現状:

42% はメールの対応に費やす時間であり、増加傾向。
40% はビデオ通話に費やす時間であり、増加傾向。
52% はバーチャル会議中にマルチタスクに費やしており、増加傾向。
56% は通知にすぐ返信しなくてはいけないと感じており、増加傾向。


従業員の半数近く (47%) が自宅の方が集中しやすいと感じる一方で、41% は、リモートワークをすると孤立感が強まると感じている。



仕事のための仕事と絶えず入ってくる通知に対処する中で、燃え尽き症候群 (バーンアウト) は、引き続き世界中のナレッジワーカーを執拗に悩ませる課題となっています。燃え尽き症候群の発症率は、全体的に 71% から 63% へとわずかに改善されましたが、若い世代のナレッジワーカーの間で蔓延しており、過去 1 年には、Z 世代の 84% がバーンアウトを報告しています。また、4 人中約 1 人のナレッジワーカーがバーンアウトを 4 回以上も体験しており、42% がバーンアウトとインポスター症候群を同時に体験している一方で、40% は、成功を掴むためにはバーンアウトが避けられないものだと考えています。組織は、オンとオフの境目を明確にし、従業員の健康を最優先できるよう、さらなる取り組みを求められています。

「パンデミックが引き起こした異例の混乱により、私たちの生き方は一変し、私たちは仕事のあり方や仕事との関係までを見直すようになりました」と話すのは Asana でチーフオペレーティングオフィサーを務める Anne Raimondi。「アジャイルワークの新時代に移行するにあたり、従業員が目を配ってもらっている、意見を考慮されている、認められている、と実感できるよう、明確な目的と共通の達成感でチームをつなぐことが、組織にとって極めて重要になります。そうすれば、私たちは、過去 2 年間に強いられたバーンアウトやボトルネックを克服し、働き方の未来に向かう新しい道のりを描けるようになると思います。」

パンデミックの発生以来、世界中の組織はさまざまな対応をしてきましたが、調査結果を見ると、世界各国には現状に大きな差があること、そして仕事のあり方を考え直す必要があることがわかります。



オーストラリアのナレッジワーカーは、メンタリングとトレーニングの改善が燃え尽き症候群とインポスター症候群の緩和につながると回答した割合が最も大きい。45% のナレッジワーカーが同時に両方に苦しんでいる。
フランスの従業員は、1 週間のうちオフィスで過ごす時間が一番長い (27 時間) 一方、逃す期限の数も一番多い (25%)。
ドイツのナレッジワーカーは、仕事のための仕事に費やす時間が一番少ない (53%) ものの、戦略的な作業に費やす時間は昨年の 14% から 7% へと半減している。
日本のナレッジワーカーは、他の地域と比べて、不要な会議に費やす時間が一番少ない (1 週間にわずか 2 時間)。
シンガポールのナレッジワーカーは、仕事のための仕事に大部分 (69%) の時間を費やしている。仕事のための仕事が世界的に減少している中で、シンガポールでの割合は昨年よりも上昇している。
イギリスのナレッジワーカーは、1 週間にオフィスで過ごす時間が一番短いにもかかわらず (18 時間)、締め切りを逃すタスクの数も一番少ない。
アメリカで働く従業員は、昨年、燃え尽き症候群を平均 2.3 回も体験しており、世界最高となっている。


アジャイルな働き方をする新時代


現代の組織は、過去の課題についてしっかりと考え、未来のアジャイルな働き方を受け入れる準備を進める、大きなチャンスを迎えています。
ナレッジワーカーの 5 人に 1 人は、メンタルヘルスのリソースがあったり、組織の目標が明確化されていたりすれば、燃え尽き症候群とインポスター症候群のインパクトは緩和できると話しています。また、従業員は、プロセスを改善できれば、1 週間に 5.4 時間 (年間で 6 週間 (257 時間)) も節約できると話しています。
「2022年以降、リーダーは常に、従業員のニーズやチームの意見を評価しなければいけない」と語るのは、カリフォルニア州バークレー校の認知神経科学者、Sahar Yousef 博士。「アジリティの新時代に躍進する企業は、継続的に発展していく企業です。そうした企業は、従業員にしっかりと耳を傾け、適切に調整を行うため、有能な人材を惹きつけ、維持することができます。それができない企業は、遅れをとることになるでしょう。」

Asana の「仕事の解剖学」インデックス 2022 および詳しい調査結果は、こちらのリンクからダウンロードしていただけます: https://asana.com/resources/anatomy-of-work

「仕事の解剖学」インデックス 2022 に関するイベント

レポートの監修を行ったカリフォルニア大学バークレー校の Sahar Yousef 博士 (認知神経科学) を迎え、現在の働き方に対する新たな気づきと実践的な対策法に結びつく、たくさんの知見をお話いただきます。

同時通訳を使用したライブウェビナーのため、視聴者の皆様からのご質問にも Sahar 博士にお答えいただく予定です。


新しいワークライフバランスの定義とは何か
燃え尽き症候群を回避するには
ハイブリッドワークでチームの足並みを揃えるには
本当に成果を生み出す仕事をするために必要なものは何か


このような課題に対して、「仕事の解剖学」インデックスから得られた気づき・学びを共有するセッションです。

日時 4月21日(木) 10:00-11:00
配信 Zoomによるライブ配信
詳細 https://resources.asana.com/jp-anatomy-of-work-report-fireside-2022.html

Asana について

Asana は、小規模なプロジェクトから戦略的イニシアチブまで、仕事を円滑に進められるよう多様なチームを支援しています。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、190 か国 119,000 以上の組織が有料プランを、数百万におよぶ組織が無料プランを利用しています。Amazon、Affirm、日本航空、Sky をはじめ世界中のお客様が、会社の目標からデジタルトランスフォーメーション、製品リリースやマーケティングキャンペーンまで、すべてを Asana を使って管理しています。詳しくは、 https://www.asana.com/ja/ をご覧ください。

調査方法

2021年 9月、GWI は Asana の委託を受けて、職場での時間の使い方を理解するために、定量調査を実施しました。Asana と GWI は共同でアンケートを作成し、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、イギリス、アメリカの 10,624 人のナレッジワーカーの行動と意欲を調査しました。