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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第213回

ポルシェで一番売れてるSUV「マカン」を買ったらすっかりポルシェ沼に

2022年03月13日 15時00分更新

文● 荒井敏郎 編集●ASCII

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ポルシェ「マカン」

なぜマカンを買ったのか!?

 普段アスキーではアイドル系の記事を執筆している筆者。縁あってポルシェのSUV「マカン」を購入することになったのだが、担当編集のスピーディー末岡から「じゃあレビューしてください」と無茶ぶりがきたので、自動車ジャーナリストでもなんでもない、ただの一般人の視点からマカンを買ってわかったことを紹介したい。

 これまでメルセデス・ベンツのA-Classに乗っていた筆者だったが、愛犬用のカートを折りたたんで乗せるとトランクルームのスペースがギリギリになってしまうので、もう少し余裕のある大きめの車に乗り換えたいなと考えていた。加えて、ちょうど期間3年のリースが終了するタイミングだったということもある。その際、同じメルセデスのGLAやGLCを候補としていたのだが、いつも前を通るたびに気になっていたポルシェセンター調布に「話を聞くだけでも」の気分で寄ってみた。

 そこでまんまと(?)ポルシェの魅力にハマり、今回、マカンを購入することになったのだが、「ポルシェ」という車についていろいろと教えてもらったのが大きなきっかけだった。「ポルシェ」という名前はもちろん、販売中の車種などは知っていたのだが、「実際どんな車なのか?」といった部分はまったくわからなかった。正直、話を聞くまで「普段の街乗りにスポーツカーはいらない」と思っていたのだ。

 では、「ポルシェの魅力とは?」。筆者をポルシェファミリーに引き込んだ、ポルシェセンター調布の担当であるYさんにあらためて話を聞いた。

甲州街道沿いにあるポルシェセンター調布のエントランス

受付にはポルシェのロゴが。ダウンライトの位置を左右対称にピッタリと合わせているのがポルシェクオリティー

ポルシェの魅力を教えてくれた、ポルシェセンター調布のYさん。展示中のボクスターと一緒に

ポルシェの魅力を教えてくれた
ポルシェセンター調布

 「ポルシェは、運転が楽しい車だと思います。その楽しさを大事に、車を作っている夢のあるブランドですね。原点は911というモデルになるのですが、すべての車種がスポーツカーを前提に作られています。もちろん街乗りしていただけますが、そのままサーキットレースにも出られる状態でお渡ししています。また、911で使われている“フライライン”というデザインをどの車にも採用しています。オプションでスポーツクロノを設定するとダッシュボードの上にストップウォッチが装着され、ラップタイムがわかりやすいなど、スポーツカーにこだわるポルシェならではの装備も用意されています」と最初にポルシェの成り立ちなどを教えてもらった。

 続いてYさんは「スポーツカーとして走りを楽しむという点はまったく妥協していません。たとえば、最新のモデルでもキーは挿さずともイグニッションキーを回すことでエンジンがかかります。最近の車はボタンを押してエンジンをかけるものが多くなっていますが、車を運転するときのワクワクが、これまでのようにキーを回すことで始まるというわけです。また、走りについてですが、車幅やタイヤ幅が広くて重心が低いので安定しています。車幅が広いと止められる車庫などに制限が多くなってしまうというマイナス面はありますが、走りに影響が出る部分に妥協はしません。SUVであるカイエンやマカンについても、リアは空気が抜けるように平たくなっています。そのぶん、同じサイズのSUVと比較するとトランクルームの積載容量は減ってしまいますが、スポーツカーとしての走りはよりよいものになっています。マカンが発売されたのが2014年なのですが、いまではマカンがポルシェでいちばん人気の車種となっています。マカンの人気を受けてなのか、ほかメーカーさんもSUVクーペというスポーツタイプのSUVを新モデルとして投入してきました」といういうに、いかにポルシェが走りを前提をしているかを語ってくれた。

ポルシェセンター調布に用意されている試乗車。最新のEV車「タイカン」も試乗できる

 電気自動車についても「ポルシェは業界を牽引する車メーカーとして、もちろんEV(電気自動車)事業にも力を入れています。2020年にポルシェ初の電気自動車“タイカン”を発売しました。ほかメーカーが既存の車をベースに電気自動車を開発している中、電気自動車としてイチから作ったのがタイカンです。スポーツカーとしての理念を損なうことなく、電気自動車としても走りを楽しめるものになっています。また、電気自動車は充電時間が問題になっていますが、ポルシェでは、各ポルシェセンターにポルシェ ターボチャージャーという急速充電器を用意しています。90Kw、400V配線により、30分弱で80%の充電が可能です。現在のところ、ポルシェオーナーさん専用で使っていただいております。こうした大容量電源にも、タイカンは最初から対応しています。同じ電気自動車でも、ほかメーカーの自動車の場合、ポルシェ ターボチャージャーにつないでも未対応で充電できない、ということもあります。これからはEV用の充電器の普及はもちろんですが、充電器自体の容量アップも必要となってきますが、その際に大容量充電器が使えない……といった心配はありません」という説明を聞いて、まんまとポルシェ沼にハマったのだった。

ポルシェオーナーなら誰でも利用できる、大容量電源の「ポルシェ ターボチャージャー」

 筆者はずっとMacユーザーで、スマホはiPhoneを使い続けているのだが、ポルシェのスポーツカーメーカーとしての妥協のない姿勢にアップルと同様のものを感じた。そして、話を聞くうちに、その魅力に実際に触れてみたくなったのだ。

 ポルシェセンター調布は、ショールームでの最新モデルの展示のほか、試乗車も用意されているので、筆者のようにポルシェに興味が湧いた人は訪れてみるといいだろう(もちろん全国のポルシェセンターでも可)。ポルシェのオフィシャルグッズなども販売されているし、「お飲み物」として提供されるココアがとてもおいしくてオススメだ。

ポルシェのオフィシャルグッズも販売されている。こちらは来場者なら誰でも購入可能だ

商談の際などは、ポルシェのカップに入った飲み物が用意される。筆者はココアがお気に入り

ポルシェセンター調布

〒182-0002
東京都調布市仙川町2-20-1
TEL:03-3307-0911(あらかじめ電話での確認が必須)
FAX:03-3307-0944
E-Mail:info@chofu.porsche.jp
営業時間 : 10:00~18:00
定休日 : 水曜日及び第二火曜日(不定休)

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