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T教授の「戦略的衝動買い」 第670回

硬貨預け入れ手数料対策にカール「コインレジ」を衝動買い

2022年02月10日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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背面のくぼみに指先を押し込んでコインレジはどこにでも持って行ける

フタとロック機構付きなので持ち運びも可能

 コインレジは底の硬貨収納部分と、開口と同時に垂直スタンドになるフタ部分の奥行サイズ差を、持ち歩きハンドル代わりのくぼみに利用している。どこにでも持って行って、移動先人力レジスターとして即店開きできる便利な仕組みだ。移動中に間違ってフタが開いて硬貨をばらまかないように、スライド式の施錠機構も用意されている。

 外出から帰宅したら、その1日で図らずも溜まってしまったポケットのおつり硬貨を金種別にコインボックスに入れて、あとは各金種別のコインボックスがいっぱいの50枚に達したコインボックスだけを翌日持ち出して、ゆうちょ銀行の窓口にもって行って入金するだけだ。

搬送時に硬貨を落とさないようにフタの施錠のスライドスイッチが付いている

目的地に着いたらスライドスイッチをOPEN。あとはフタを開けるだけでコインレジは底が持ち上がり自然に適度なスロープを作って店開き

 筆者のように運悪く、現在すでに6金種混合で何百枚かの多くの硬貨を抱えてしまっている場合は、まずコインレジに分類してみてコインボックスが50枚に達した金種から、毎日ゆうちょ銀行に持ち込むのが先決だろう。繰り返しになるが、1日に50枚までの硬貨預け入れは無料だ。

 今回の「硬貨預け入れ手数料」問題では「硬貨の一括預金預け入れのタイミングを失った悔しさもアリ、何が何でも家中の硬貨を預けてしまう」ということを究極の目的として、途中の面倒さの排除とハイスピード思考でここまで来た。

 しかし先日、大地震後の長い停電ですべてのお店のPOSレジが使えなくなった体験をした友人から、被災時はコンビニの買い物で現金がいかに重宝するかの経験談を聞いている内に、ちょっとだけ後戻りも考え出した。そんな場合でもコインレジは間違いなく有効活用できそうだ。

 個人の生活においては、何が何でもキャッシュレスではなく、硬貨を含む現金ワールドと日々のキャッシュレスワールドの明快な境目のないファジーで生温いワールドが、本当は現実臭い理想ワールドなのかもしれない。令和の今は、まだまだ過ぎたるはおよばざるが如しが正解なのかも。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:カール事務器「コインレジ」(MR-2010N)
・購入:Amazon.co.jp
・購入価格:1145円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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