普通のカードサイズに
Tileの機能もプラスされたクレジットカードが登場
新しモノ好きの筆者が何でも一番に自腹で衝動買いして実際に試してみるのが、このコラムの最大の特長だ。しかし今回ばかりはいくら衝動買いしたくても、買うに買えない出荷前の製品だ。今回は無理を言って出荷間際の「三井住友カード Tile」をお借りし、Tile機能をいろいろ試してみた。
三井住友カード Tileは外観やクレジットカードの部分は、普通の三井住友カードのVisaカードとまったく同じだ。しかしガジェット好きには絶対に見逃せない「忘れ物防止タグ」の世界標準ともいえるTile(タイル)機能が組み込まれた最新のクレジットカードだ。
TileはパーソナルなIoTブームに乗って登場した「落とし物防止&トラッカー」だ。筆者は現在、Tileのサイズやモデルが異なる複数の製品を使っている。Tile社は米国カリフォルニア州サンマテオに本拠を置く企業で、日本ではSB C&Sが代理店となっている。
Tileはすでに世界中で3000万個以上出荷されている。落とし物防止&トラッカーを買うならTile以外の製品はあまり考えられないのが実情だ。
筆者は、持ち歩くことの多い日常使いのかばんや財布、傘などのすべてにTileを取り付けている。またTile社はパートナー企業であるオーディオメーカーやかばんメーカー、PCメーカーなどと協業してTile機能を組み込んだ製品の開発にも熱心だ。筆者もTile機能付きのGLIDIC製のカナル型イヤフォンも愛用している。
設定や操作は既存のTileと基本的に同じ
専用充電器の充電で6ヵ月ほど使える
繰り返しになるが、今回ご紹介する三井住友カード Tileは、従来のクレジットカードのサイズにTileの機能を組み込んでいる。ちなみに最近のTileの売れ筋で、内蔵ボタン電池モデル「Tile Mate」のサイズは35㎜x35㎜x6.2㎜で、重さは6gだ。そして内蔵ボタン電池の寿命は約1年。
一方の三井住友カード Tileをデジタルノギスで計測してみたところ、外径サイズはクレジットカードの標準サイズである縦53.98㎜、横85.60㎜、厚さ0.76㎜と国際規格とコンマ一桁まで同じ。三井住友カード Tileは充電式の超薄型充電池を採用しており専用充電器での充電頻度は最長6ヵ月に1度くらいでいいらしい。これも驚きだ。
国際標準のクレジットカードサイズに、普通のTileに入っているバッテリー、Bluetooth機能、スピーカー、押しボタンスイッチのすべてを組み込んだ技術は素晴らしいの一言。見た感じでは主な回路とパーツは左側3分の1くらいに入っているように見える。長い間生きてきた筆者でも、「技術基準適合(技適)マーク」と「Bluetoothアイコン」の両方が印刷されたクレジットカードを見たのは人生初だ。
また、スマホとの連携操作もTileとほぼ同様で簡単。スマホでTileアプリを起動し、「新しいデバイスを追加」を選択、表示された対象アイテムのリストをスクロールして「三井住友カード Tile」が見つかったらタップする。その後はアプリの指示に従って進むだけで、探索・管理対象としてアプリに組み込まれる。

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