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CES、J-StarupブースにてSkyDriveの有人試験機「SD-03」の実機展示

CES2022 J-Startupブースレポート

特集
CES 2022レポート

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 世界最大の最新イノベーションの展示会「CES 2022」がラスベガスで2022年1月6日から2年ぶりにリアル開催された。昨年はコロナ禍により、バーチャル開催となり、今年もオミクロン株の流行により、急遽4日間から3日間へ会期が短縮されての開催となったが、スタートアップ企業中心に出展していたVenetian Expo会場はかなりの賑わいを見せていた。J-Starupパビリオンブースでの日本勢の出展を中心に紹介したい。

 Venetian Expo会場の1階は、Eureka Parkと名づけられ、スタートアップ企業が中心に展示を行っている。近年はフレンチテックと呼ばれるフランスのスタートアップ企業が入り口近くのエリアを多く占めて多数出展を行っていることが話題となっており、イタリアや韓国、オランダといった他の国の企業も毎年スタートアップ企業の出展を支援しており、しのぎを削っている。

会期前日、設営中のEureka Parkの様子。左右すべてフランスのスタートアップのブースで入り口付近から何列もフランス勢がこのように占めている。会期が始まると、個々のブースの展示を見るのに精一杯で会場の様子を撮影しそびれたが、このような写真が撮影できるのは出展者の特典といえるかもしれない

2020年のEureka Parkの様子。比べてみるとコロナ禍で来客者のソーシャルディスタンスを保つために通路幅が広げられているのがわかる

 J-Startupブースと名づけられた日本のスタートアップを中心としたブースも2018年から出展が行われており、筆者も起業1年後から毎年J-Startupブースに出展させてもらっている。昨年はバーチャル開催であったため、今回がリアルのJ-Startupブースとして3回めとなった。

2020年のJ-Startupパビリオン。こちらもまだ設営中の段階の写真。受付ロボットや、その奥の列の最前列でGroove XのLovotの展示が準備されているのが見える

2019年のJ-Startupパビリオン。この時は床がカーペットではなく、足に結構負担があった。

 今年のJ-Startupパビリオンは、Eureka Parkのほぼ中央部、入り口からのメインの通路を進んでいた導線上にあり、多くの来場者の目に触れやすい場所にあった。加えて、SkyDrive社の「空飛ぶクルマ」の有人試験機「SD-03」のフルスケール展示機がブース前面に設置されており、注目を集めていた。

2022年のJ-Startupパビリオンに設置された大きなフルスケール機は迫力があり、撮影をする人が絶えない状態だった

動作するわけではないが、コクピットに試乗して、写真撮影のサービスも行っていた

 このEureka ParkのJ-Startupブースには約40社が出展しており、CESイノベーションアワードを受賞した製品を中心に、注目を集めていた。

LEDの点灯により、赤ちゃんの爽やかな目覚めを促すainenneを展示するファーストアセント社のブース。昨年CESイノベーションアワードを受賞

 CESでは従来から行われていたメディア向けのイベント「CESアンベールド」や「ショウストッパーズ」にもJ-Startupブースに展示を行っていた一部のスタートアップが参加し、海外メディアに対してアピールを行っていた。

中でもフェアリーデバイセズのLINKLETは3部門でCESイノベーションアワードを受賞するという快挙を達成し、多くのメディアでもCESのベスト製品のひとつとして取り上げられている。首にかけるウェアラブル端末で、搭載されている4Kの広角カメラで自分の目線で見えるものをZoomやTeamsなどのビデオ会議でハンズフリーで共有することができる。

LINKLETはウェアラブル技術、デジタルイメージング/写真、ストリーミングの3部門でCESイノベーションアワードを受賞

 スマートフォンアプリと連動するIoTけん玉のDendamaや、茶道ロボット「千のロビ」を展開するWACHAなど注目を集めていた。

けん玉に初めて挑戦するという来場者。実際に手に触れて試せるのはリアル開催の良いところで、ブースには消毒用のアルコールも用意されていた

 一方で、コロナ禍での開催ということで、ブース同士もそれまでの横につながったカウンタータイプから、お互いの距離が離れたスタンドタイプのブースがJ-Startupブース内に林のように立ち並ぶことになり、少しブース内に入っていきづらいような印象も受けた。出展者からも、中のほうであまり来客に入ってきてもえなかったという声もきき、コロナ禍での程よい距離を保った安全な開催と、来場者との接点を増やすという相反する要素を両立させるのは難しかったようだ。来場者が例年通り多ければ、こうした空間設計は来場者のブース内での滞留を促し、より多くの人を集める方向に寄与していたかもしれない。

中の導線が入り組んだように見えるスタンドブースは少し入りにくかったかも

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