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さわってわかったLINE WORKS 第75回

CO2濃度が高くなったらLINE WORKSに換気指示のアラートを送る方法

2022年02月04日 10時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

提供: ワークスモバイルジャパン

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 仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第75回は、CO2センサーでCO2が一定の濃度以上になったらアラートを送る方法について解説する。

 2021年12月、ノーコードでエッジ環境を構築できる「Gravio」がLINE WORKSと連携できるようになった。「Gravio」は様々なセンサーの値を検知するエッジデバイスソリューションで、CO2センサーや温度センサー、振動センサー、ワイヤレススイッチなどのデバイスに入力される情報をエッジで処理し、LEDを点灯させたり、電光掲示板を表示したりできる。

 必要に応じてクラウドと連携することも可能で、センサーの値を条件にして、LINE WORKSにトークを送信できるのだ。今回はCO2センサーを利用し、CO2濃度が新鮮な空気が循環している指標とされている1000ppmを超えたら換気を促すために、LINE WORKSに通知するシステムを構築してみよう。

 例えば、オフィスであれば会議室、飲食店であれば個室のCO2濃度が高ければ、換気が必要。従来は1500ppmまでは許容範囲だったが、コロナ禍の現在は感染防止という観点からも1000ppm以下に保ちたいところだ。

簡単に使えるエッジインテグレーションプラットフォーム「Gravio」

 今回は「Gravio Hub」というエッジゲートウェイにCO2センサーの「Gravio CO2」をセットアップ。例えば、CO2濃度に応じて色や輝度を調節できる「Gravioライト」を光らせたり、電光掲示板の「Gravio LEDマトリックス」にCO2濃度を表示したりできる。

 機材をお借りして実際に一から構築してみたが、あっという間にエッジソリューションに3つのデバイスを認識させ、条件に応じたアクションを設定できた。今回はCO2濃度が700ppm以下でLEDを緑に、700から1000ppmなら黄色に、1000ppm以上で赤色に表示させるようにした。そして、同時に電光掲示板に「CO2 700」のように濃度を常時表示させるようにした。店舗に設置するなら、営業時間内のみ動作するように設定することも可能だ。

「Gravio」でCO2濃度の検知システムを手軽に構築できる

実際にCO2検知システムを構築してみた

 LEDや電光掲示板への表示だけでは見逃すような環境であれば、LINE WORKSで通知を受け取ろう。まずは、LINE WORKSでbotを作成する。「LINE WORKS Developer Console」を開いてログインし、「Bot」メニューからBotを登録する。名前は「CO2濃度チェック」など適当な名前を付けて、「API Interface」は「従来のAPI」を選択。説明や担当者を設定しておく。

 次は、LINE WORKSの管理者画面を開き、「サービス」の「Bot」から「Bot追加」をクリックして、登録したBotを追加する。最後に、「Bot」とメンバーを追加したトークグループを作成し、何でもいいので投稿。しばらく待ってから、管理者画面の「監査」から「トーク」を開き、投稿した内容で検索をかける。ヒットすると、右側に「トークルームID」が表示されているので、メモしておく。

「LINE WORKS Developer Console」でBotを登録する

LINE WORKSの管理者画面でBotを追加する

管理者画面の「監査」でトークルームIDを調べる

 「Gravio Studio」アプリを開き、「コンポーネントライブラリ」から「LINE WORKS」を選択。アクションの内容で、メッセージや送信先のトークルームID、Bot No、各種認証情報を入力する。APIの認証情報は「LINE WORKS Developer Console」で確認できる。

 全部入力したら、トリガーを設定する。今回はCO2濃度が1000ppmを超えたら、作成したアクションを実行するように設定する。検出感覚は初期設定で5秒だが、あまり通知が来ても困るので長くしておくといいだろう。

「Gravio Studio」アプリで「コンポーネントライブラリ」を開き「LINE WORKS」を選択する

アクションの設定を行なう

トリガーの設定を行なう

 これで準備は完了。CO2センサーが1000ppmを超えるCO2濃度を検出すると、LINE WORKSの指定したトークルームに通知が届くようになる。

 条件を1200ppmにしたり、700~1000ppmの間は別のメッセージを出したり設定は自由自在に変更できる。センサーの値を自動取得し、エッジデバイスで指定した条件を判断し、クラウドに情報を発信するようなシステムをノーコードで設定するだけで構築できてしまうのが凄い。

CO2濃度が指定した値を超えるとLINE WORKSに通知が届くようになった

 Gravioには他にも多数のセンサーが用意されている。指定の温度や湿度になったらエアコンや加湿器をオンオフするように指示したり、ドア・窓開閉センサーや人感センサー、振動センサーなどを利用すれば、動きがあったことを通知してくれる。アイディア次第でいろいろな活用ができそうだ。

 4つのセンサー付で初期費用無料・月額500円ではじめる小規模・部分導入向けのプランから、顔認証などの高度なAIとIoTの統合利用が可能な大規模向けプランまで幅広く用意しているので、利用用途に合わせて最適なプランを選んでみてほしい。

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