鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第41回
2万円前半で1000Wが買える!
【鉄板&旬パーツ】注目度アップ中のSUPER FLOWER製電源ユニットを使ってみた
2022年01月01日 12時00分更新
Core i9環境で5モデルの出力をチェック
ここからは第12世代Coreプロセッサー最上位となる「Core i9-12900K」や、Z690チップセット搭載マザーボードのMSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」、GeForce RTX 3080 Tiなどで組んだテスト環境で、SUPER FLOWER電源ユニット5モデルを試してみよう。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | インテル「Core i9-12900K」 (16コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
CPUクーラー | DeepCool「CASTLE 360EX A-RGB WH」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」 (インテルZ690、ATX) |
メモリー | G.SKILL「DDR4-3600 16GB×2 F4-3600C16D-32GTZNC」 (16GB×2、DDR4-3600) |
ビデオカード | Palit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro 12GB(NED308T019KB-132AA)」 (GeForce RTX 3080 Ti、GDDR6X 12GB) |
ストレージ | Samsung「980 PRO MZ-V8P2T0B/IT」 (2TB、PCIe4.0 NVMe SSD) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W」 (1000W、80PLUS PLATINUM) SUPER FLOWER「LEADEX III GOLD ARGB PRO 850W」 (850W、80PLUS GOLD) SUPER FLOWER「LEADEX V GOLD PRO 1000W」 (1000W、80PLUS GOLD) SUPER FLOWER「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W」 (1000W、80PLUS PLATINUM) SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO 1000W」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」 |
消費電力300Wオーバーの高負荷時をチェック
テストセッションの手始めは、CPUがフルロードされ、今回のテスト環境では消費電力が350Wに達する「CINEBENCH R23」を使って、+12V、+5V、3.3Vの電圧変動をチェックしていこう。
テストは「CINEBENCH R23」のマルチコアを合計1時間(30分間×2回)実行。PC診断、ベンチマークソフトウェア「AIDA64 Extreme Edition」の「System Stability Test」を使って、CPUやビデオカードといった主要パーツに用いられる12Vの挙動を中心にチェックしていく。
まずは2万円前半で80PLUS PLATINUM 1000Wとコスパ抜群な「LEADEX PLATINUM SE 1000W」から見ていくことにしよう。
12Vのグラフ波形は多少の変動が見られるが、アイドル時となる12.192Vからの変動幅は最大でも0.072Vと1%未満になっている。PC向けの電源ユニットの電圧変動は、規格上5%程度が許容されているので、かなり余裕がある。5V、3.3Vも同じく変動幅は1%未満に収まっている。
2製品目は、LEDイルミネーションが特徴の「LEADEX III GOLD ARGB PRO 850W」だ。850Wモデルなので負荷率は約40%と、電力変換効率が最も高まる50%に近くなっている。
12V、5V、3.3Vいずれも変動幅1%未満になっており、テスト中の12Vグラフ波形は、かなりフラットに近くなっている。5Vのグラフ波形にブレが見られるのがやや気になるが、電圧変動幅は5.100Vから5.070Vと微々たるものだ。
3製品は、80PLUS GOLD認証を取得した「LEADEX V GOLD PRO 1000W」の結果を見ていこう。
ここまでと同じく、いずれの電圧も定格を割ることはなく、最大値からの変動幅は1%未満に収まっているが、12Vは「CINEBENCH R23」のテストでは、5モデルのなかでは大きな0.12Vの変動幅を記録している。とは言え、テスト中のグラフ波形はいたってフラットになっているので不安はない。
続いては、「LEADEX V PRO」シリーズの80PLUS PLATINUM認証モデルとなる「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W」を試していこう。
傾向は「LEADEX PLATINUM SE 1000W」と同じで、12Vのグラフ波形に多少ブレが見られるが、最大12.192V、最小12.144Vと変動幅は最大0.048Vとわずかだ。
最後は、最新モデル「LEADEX VI PLATINUM PRO 1000W」の結果を見ていこう。いずれの電圧も変動幅は1%未満ではあるが、12Vの最小と最大値は「LEADEX V GOLD PRO 1000W」と同じく、0.12Vと大きめだ。また、今回試した5モデルのなかでは、12Vのデフォルト値が最も高く、12.240Vを記録した。個体差もあると思われるが、定格からは2%アップだ。
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