このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第41回

2万円前半で1000Wが買える!

【鉄板&旬パーツ】注目度アップ中のSUPER FLOWER製電源ユニットを使ってみた

2022年01月01日 12時00分更新

文● 藤田 忠 写真●藤田 忠 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

SUPER FLOWERの電源ユニットはうるさいという定説は本当か!?

 最後のテストは意外と重要な電源ユニットのファン駆動音だ。昨今は電源ユニット搭載ファンもセミファンレスが主流になっており、負荷時はほかのファン音に紛れて、あまり気になることはないのだが、SUPER FLOWERの電源ユニットは、“うるさい”という定説が存在している。

 テストでひと際高い安定性を発揮した「LEADEX PLATINUM SE 1000W」も、テスト中の動作音は結構大きかった。もちろん、テスト中はCPUやGPUに高負荷がかかるため、冷却ファンが高速回転=うるさくなるため、電源の動作音は埋もれてしまいがちだが、改めて計測してみることにした。

 計測はOS起動後何もせず、10分程度経った状態で、CPUクーラーの360mmラジエーターファンとGPUクーラーファンが停止しているアイドル時と、「AIDA64 Extreme Edition」の「System Stability Test」実行中で行っている。電源ユニット搭載ファンの中央位置から30cm離れた位置に加え、ほぼゼロ位置での騒音値も拾っている。なお、アイドル時は搭載ファンがセミファンレスで動作する「ECOモード」の状態も計測している。

アイドル時の騒音値

 まずアイドル時の騒音値を見ていこう。ファンが停止している「ECOモード」を基準に見ていくと、「LEADEX PLATINUM SE 1000W」のファン駆動音がかなり高いのがわかる。アイドル状態にもかかわらずゼロ位置では55.4dBAと爆音になっている。

 次いで「LEADEX III GOLD ARGB PRO 850W」も残念ながらかなり耳につき、30cm離れた位置でも39.6dBAになっていた。ただ、2021年に国内投入されたLEADEX V PROと、LEADEX VI PLATINUMシリーズは、ファンに流体軸受けを採用しているため、静音性が大幅にアップ。ファン停止時とほぼ同じ騒音値を維持できている。

高負荷時(System Stability Test実行時)の騒音値

 続いて「System Stability Test」実行中を確認していこう。3基の120mmラジエーターファンや、GPUクーラー装備の3連ファンの動作音もあるため、全体的に騒音値は大きくなるが、「LEADEX PLATINUM SE 1000W」と「LEADEX III GOLD ARGB PRO 850W」はアイドル時と同じく、30cmの位置で40dBA後半、ゼロ位置にいたっては最大58.1dBAと、ファンノイズはかなり大きくなっている。

 その点、「LEADEX V GOLD PRO 1000W」、「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W」、「LEADEX VI PLATINUM PRO 1000W」は問題ないレベルで、30cm位置では38.3~40.6dBA前後、ゼロ位置でも42.5~44.3dBAとPCケースに収めてしまえば、気がつかないと思われる騒音値になっている。

 SUPER FLOWERの電源ユニットは、うるさいという定説は、LEADEX V PROや、LEADEX VI PLATINUMシリーズといった比較的新しいモデルなら、覆ると言って良いだろう。

コスパを取るか静音性を重視するか

 高負荷時は爆音と言えるレベルになるが、テストで示した高い安定性だけでなく、PCIe補助電源6+2ピンコネクター1基のケーブルが付属している点や、ホワイトカラーのラインアップなどを含め、コスパ抜群と言える「LEADEX PLATINUM SE 1000W」はかなり魅力的だが、PCを机の下に置くなどの騒音対策は必要になるだろう。

 もちろん、コストは若干アップするが安定性に不安を感じさせず、静音性も悪くない「LEADEX VI PLATINUM 1000W」、そして奥行き130mmとコンパクトな「LEADEX V PRO」シリーズも十分魅力的。

 2022年も注目間違いなしの第12世代Coreプロセッサーと、ハイエンドGPUでハイクラスゲーミングPCを組もうと考えている人は、SUPER FLOWERの1000Wクラス電源ユニットは、一考の価値ありだ。

【機材協力】

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中