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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第41回

2万円前半で1000Wが買える!

【鉄板&旬パーツ】注目度アップ中のSUPER FLOWER製電源ユニットを使ってみた

2022年01月01日 12時00分更新

文● 藤田 忠 写真●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 ASUSやMSIなども展開をはじめ、パーツショップの売り場が拡大の一途を辿っている電源ユニット。価格は高価だが信頼性抜群のSeasonicや、手ごろな価格で日本メーカー製105度コンデンサーを搭載する玄人志向など定番製品に変わりはないが、ちょっと注目なメーカーがある。

 それが、台湾のSUPER FLOWERだ。1992年に設立された老舗のPC電源ユニットメーカーで、80PLUS TitaniumとPlatinum認証を取得した電源ユニットを世界で初めて量産出荷するなど、高い技術力を有している。

新たに電源ユニットを展開するメーカーが増加。これまで以上に、どれを選べば良いか店頭で悩むことに

価格とスペックのバランスが良く、高コスパ自作でおなじみの玄人志向。550~750Wクラスの定番だ

 SUPER FLOWERは、国内では2008~2012年にねじロック式のモジュラーケーブルを採用したモデルをはじめ、LED内蔵やファンレスモデルなどといった特徴ある電源ユニットを展開していた。その後その名を聞くことはなかったのだが、2019年にLIAN LIやThermalrightなどの国内代理店を務めるディラックが代理店契約を締結。国内に復活を遂げている。

 RGB LEDを内蔵する魅せる系も目を引くが、注目は高い品質が海外で高評価を受けている1000Wクラスのハイエンドモデルだ。実際、国内でも2020年に「LEADEX PLATINUM SE 1000W」を投入し人気になっている。80PLUS Platinum認証を取得した1000Wで、フルプラグイン&フラットケーブル仕様、100%日本メーカー製105度コンデンサー採用といったスペックで、2万円台前半というコスパ抜群の製品だ。今回は、そんなSUPER FLOWERの電源ユニットを紹介していくことにしよう。

知名度は高いとは言えないが、コスパが光るSUPER FLOWERの電源ユニット。筆者も愛用している

国内ではディラックが取り扱っている

注目の1000Wをメインに5モデルを用意

 電源ユニットのメインストリームは650~750Wで、SUPER FLOWERもしっかりとそのクラスをラインアップ。ディラックでの国内取り扱いもあるのだが、ここでは、CPUだけで消費電力が300Wに達する第12世代CoreプロセッサーのCore i9や、同じく300Wを超えてくるGeForce RTX 3080などのハイエンドGPUを組み合わせたハイクラスゲーミングマシンにおすすめの、1000Wをメインに選んでいる。

 今回用意したのは5モデルで、SUPER FLOWER国内復活の第一弾となったモデルをはじめ、RGB LEDファン内蔵モデルや、奥行き130mmのコンパクトモデルになる。各モデルともに内蔵ファンの動作を常時回転と、セミファンレスに切り替えできる機能を備えるほか、フルプラグイン&フラットケーブルや、100%日本メーカー製105度コンデンサーを採用しているのがトピックだ。

いずれのモデルもファンの動作を切り替えられるスイッチを備えている

安価な80PLUS Platinum認証モデル
「LEADEX PLATINUM SE」

 「LEADEX PLATINUM SE」シリーズは、2020年5月に国内投入された80PLUS Platinum認証取得モデルで、2021年には850Wと1200Wモデルの販売もスタートしている。とは言え、コスパは2万1000円前後となる「LEADEX PLATINUM SE 1000W」がダントツ。そのうえ、「LEADEX PLATINUM SE 1000W」には、ケーブルも白色になっているホワイトモデルがあるのも魅力だ。

 LEADEX PLATINUM SEシリーズはケーブル構成にも特徴がある。従来PCIe補助電源ケーブルは6+2ピンコネクターを2基備える分岐ケーブルが主流だが、このシリーズは分岐ケーブルに加え、コネクターが1基のみのケーブルが4本付属(850Wは2本)している。そのためコネクターを目立たせたくない魅せる系PCとの相性が良好だ。そのほか、ユーザー登録することで保証が標準の5年から2年追加され7年になるのもポイント。

奥行き180mmと、1000Wクラスとしては標準的な「LEADEX PLATINUM SE 1000W」

内蔵ファンは140mmで、騒音値は最大29.3dBAとなっている

側面にはロゴマークの蝶とSUPER FLOWERの文字がエンボス加工で入っている

フルプラグイン仕様で、ホワイトモデルのケーブルは、コネクター部は黒になるが、そのほかは真っ白だ。ケーブルは柔らかく取り回ししやすい

LEADEX PLATINUM SEスペック表
製品名 LEADEX PLATINUM SE
850W
LEADEX PLATINUM SE
1000W Black
LEADEX PLATINUM SE
1000W White
LEADEX PLATINUM SE
1200W
製品型番 SF-850F14MP LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK LEADEX PLATINUM SE 1000W-WT LEADEX PLATINUM SE 1200W-BK
本体/ケーブルカラー ブラック ブラック ホワイト ブラック
出力 850W 1000W 1200W
サイズ 奥行き165×幅150×高さ86mm 奥行き180×幅150×高さ86mm
重量 2.3kg 2.54kg 2.55kg
80PLUS Platinum
+12V出力 849.6W 999.6W 1198.8W
+5V、+3.3V出力 100W 100W 100W
入力電圧 100~240V
保護機能 過電圧保護 / 過電流保護 / 過負荷保護 / 短絡回路保護 / 低電圧保護 / 過温度保護 / 無負荷運転保護 / サージ・突入電流保護
冷却ファン 140mm PWM静音ファン 140mmファン
保証期間 5年間+ユーザー登録で2年間延長の7年間
実売価格 2万円前後 2万1000円前後 2万1000円前後 2万8000円前後

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