21世紀の家庭用掃除ロボットは《宇宙家族》の家政婦ロボットじゃなかった
ブロックで昔のコンピューターや電子ガジェットを作ってきたが、はじめて「〇〇とか作れるんですか?」と言われた。それが、今回のルンバである。当然、受けて立つというかルンバは当然のことながら少し前から作りたいと考えていた。
なにしろいま世界中でいちばん活躍している家庭用ロボットは、間違いなくiRobotのルンバ(英語表記はRoombaという駄洒落感のあるネーミングもいい)だからだ。
ルンバでいちばん注目すべきは、発売元のiRobotが、ロドニー・ブルックスという研究者の創業した会社だということだ。彼の名前を、私は、AIBOの取材で土井利忠さんに教えていただいた。“昆虫の人工知能”が、AIBOやルンバの動作原理となっているのだ。
ということで、ブロックdeガジェットでルンバを作った。2002年に発売されて、国内でもタカラ(現タカラトミー)が販売していた頃などはそれほど注目されなかったが、いまやロボット掃除機という一大家電分野をリードし続けている。とってもカッコいいデジタル機器だと思う。
上の動画には16:9じゃないので入れなかったけど別バージョンのブロックdeルンバくんが掃除しているところ。
■ 「ブロックdeガジェット by 遠藤諭」:https://youtu.be/pkZDjvUsDbU
■再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PLZRpVgG187CvTxcZbuZvHA1V87Qjl2gyB
■ 「in64blocks」:https://www.instagram.com/in64blocks/
遠藤諭(えんどうさとし)
株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員。プログラマを経て1985年に株式会社アスキー入社。月刊アスキー編集長、株式会社アスキー取締役などを経て、2013年より現職。角川アスキー総研では、スマートフォンとネットの時代の人々のライフスタイルに関して、調査・コンサルティングを行っている。「AMSCLS」(LHAで全面的に使われている)や「親指ぴゅん」(親指シフトキーボードエミュレーター)などフリーソフトウェアの作者でもある。趣味は、カレーと錯視と文具作り。2018、2019年に日本基礎心理学会の「錯視・錯聴コンテスト」で2年連続入賞。その錯視を利用したアニメーションフローティングペンを作っている。著書に、『計算機屋かく戦えり』(アスキー)、『頭のいい人が変えた10の世界 NHK ITホワイトボックス』(共著、講談社)など。
Twitter:@hortense667この連載の記事
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