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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第85回

ハイエンドと同じ6.5型で21:9ディスプレーを搭載した「Xperia 10 Plus」

2021年10月20日 12時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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 今回紹介する、国内では発売されなかったXperiaのグローバルモデルは、2019年第1四半期に登場した「Xperia 10 Plus」です。かなり最近の機種ですが、もう少しだけ続きます。ということで、Xperia 10 Plusのモデル番号はシングルSIM/デュアルSIMモデルとともに「I42xx」。スペイン・バルセロナで開催される携帯通信関連・国際展示会「MWC19 Barcelona」で発表されました。

 フラッグシップモデル「Xperia 1」に続くミッドレンジモデルとして、「Xperia 10」とともに大画面タイプのXperia 10 PlusとしてXperiaファミリーに加わったモデルです。

 Xperia 10 Plusは、Xperia 1と同じアスペクト比21:9というディスプレーを搭載して、縦に長いスタイルを踏襲しています。約6.5型のディスプレーはフル HD+(1080×2520ドット)、Gorilla Glass 5を採用していました。6.5型という数値から、かつての「Xperia Z Ultra」(6.4型、フルHD)を思い出しますが、実際には見た目もサイズ感もまったく異なります。アスペクト比やベゼルの太さの違いもあり、Xperia 10 Plusは手にすると横幅が圧倒的に抑えられて非常に持ちやすくなっているのです。

 また、ソニー独自のUIを実装して、21:9のアスペクト比を活かした二画面同時表示が可能で、動画を視聴しながらSNSの閲覧やメッセージといったマルチウィンドウの使い方ができます。

 スペックはCPUにSnapdragon 630を採用、メモリーは4GB、ストレージは64GB。外部ストレージは最大512GBのmicroSDXCに対応します。バッテリーは3000mAhとなかなかの大容量。残念ながら、防水防塵やワイヤレス充電Qiには非対応でした。カラバリはブラック、ネイビー、シルバー、ゴールドの4色をラインナップ。

 本体サイズは約73×167×8.3mm、重さは約180g。最新の「Xperia 1 III」のサイズが約71×165×8.2mm、重さ188gですから、ディスプレーサイズはそのままに、本体がやや小さくなっていることがわかります。インターフェースとして、本体上部にイヤホン端子、下部に急速充電に対応したUSB Type-C端子を備えています。

 ミッドレンジながらも複眼カメラを搭載し、1200画素と800万画素という構成。光学2倍ズームも可能です。本体がフラットなぶん、カメラのセンサーの部分が一段飛び出しているのが人によっては気になるかもしれません。

 そのほか、左右のサイド面に連携したユーザーインターフェースとして、端をダブルタップするとアプリのランチャーを表示する「サイドセンス」を搭載。ややクセのある使い勝手でしたが、慣れると目的のアプリをすぐに起動できるので便利な機能です。また、 指紋認証センサーは、電源ボタンとは独立しつつもサイド面にありました。

 ミッドレンジモデルでありながら、上位モデルXperia 1と同じ21:9のディスプレーで、持ちやすく使いやすいサイズ感、デュアルカメラを搭載、指紋認証センサーは横位置に戻るなど、前モデルのXperia XZ2シリーズからの不満を払拭したモデルとなりました。

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