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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第133回

「Honda e」に1ヵ月乗ってわかった電気自動車の長所と短所

文●矢田部明子 編集●ASCII

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 クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回は、Honda初めての量産電気自動車「Honda e」の長期レビューをしていきます! タイトルに、前編とありますが……、前編では「電気自動車を日常使いして分かった、良かったこと&悪かったこと」。後編では「Honda e開発責任者に聞いた、電気自動車についての疑問Q&A」を紹介します。

電気自動車って、ぶっちゃけどうなの?

 街中を走っている車を見てみると、電気自動車の割合はガソリンエンジン車に比べて少ないですが、あと数年後には逆転しているかもしれません。2021年4月23日、Hondaは2040年に販売する新車をすべて電気自動車と燃料電池車にするという目標を発表しています。環境規制を受け、世界的に開発が進んでいる電気自動車ですが「電気自動車って、日常使いしたらどんな感じなの?」と思っている人も多いはず。そこで、日常使いを中心に、利便性&快適性&金銭面についてレポートしていきます。

「Honda e」ってどんな車?

 この車は「街中ベスト」をコンセプトに、電気自動車の得意とする「街中の加減速」を活かした車です。私の試乗した「Honda e Advance」は走りに特化しているグレードで、力強い加速力が魅力のスポーツモードも搭載されています。なので、街中のみならず高速道路も◎でした。

タイヤはミシュランタイヤで、フロント・リア共にベンチレーテットディスクブレーキです。ホイールにはシルバーのラインが入っていて、モダンな雰囲気

 ほかには、ワイドスクリーンHondaConnectディスプレイ設置されており、スマホと「Honda e Advance」を連携させると、インターネットに繋がり様々なオンラインサービスを使用することが可能になります。

 なお、今回試乗した「Honda e Advance」のスペックは下記のようになっています。

Honda「Honda e Advance」の主なスペック
サイズ 全長3895×全幅1750×全高1510mm
ホイールベース 2530mm
車重 1540kg
最高出力 154PS/3497~10000rpm
最大トルク 315N・m/0~2000rpm
カラー プラチナホワイト・パール
価格(税込) 495万円

 それでは、詳しく見ていきましょう!

その1 コストはどれだけかかる?

 電気自動車は、購入時に経済産業省によるクリーンエネルギー自動車補助金(CEV補助金)が最大80万円交付されます。少しでも価格を抑えて購入したい! という方は申請をオススメします。

 ガソリン車と比べると電気自動車の車両本体価格設定はお高めです……。ですが、電気自動車だからこそ節約できるところもあります。購入時に納める環境性能割&自動車重量税は、電気自動車ということで非課税。ほかには、電気自動車はエンジンオイルがないのでオイル交換などのメンテナンス代がガソリン車よりかかりません。

 電気代(ガソリン車でいうところの燃料費)は、Honda Charging Serviceと契約すると、カード1枚でHonda Carsやコンビニ、高速道路のサービスエリアなどに設置された充電器が利用できるようになっています。料金表は以下。

 この料金表から分かるように、かなり割安ですね。1回の充電につき800円以下でフル充電することができます(※「Honda e Advance」の一充電走行距離、WLTCモード259km/JC08モード274km)。

 ちなみに、カードを忘れてしまっても携帯にアプリをダウンロードして、自分のクレジットカードをアプリに登録すれば、追加でお金はかかってしまいますが充電できます。

 カードを忘れることはありますが、スマホを忘れる人はあまりいないのではないでしょうか? 家で充電したいという人は、9万9000円から充電用野外コンセントを取り付ける事ができます。ちなみに、家で充電した場合は、昼間or夜間充電するのかによって充電にかかる価格が違ってくるので要注意です。ガソリンの価格が高騰しているので、電気自動車にするとランニングコストをかなり抑えられそうです。

 ということで、車両価格はお高めですが、長い目で見ると電気自動車の方が出費をおさえられそうです(何年乗るかにもよりますが)。

その2 充電スポットの充実は地域による

 高速道路のPA&街中にも充電スポットは思ったよりあるなという印象を受けまし。24時間充電できる場所もあるので「充電スポットがなくて困った」ということはありませんでした。ただ、地方に住む電気自動車オーナーによると、充電スポットが少ないので困ると話している人もいました。

充電スポットによっては、1時間無料で充電できるところもあります

 気になったのは、充電時間です。Honda eの場合、急速充電だと約30分で80%の充電できますが、ポール型普通充電器 200V(ケーブルあり)だと、約7時間の充電が必要です。急速充電でも時間がかかるので、アウトレットなどの人が多く集まる充電スポットには、電気自動車渋滞ができていました(待つのが嫌なので、近くのスーパーの充電スポットに移動しました)。

 充電スポット探しには困りませんでしたが、急いでいるときは充電スポットが空いているかハラハラしました。そう考えると、自宅に充電ポートを設置して夜の間に時間をかけて充電しておくというのが良いと思います。

その3 航続距離はやや短め

充電が残り3%だとになると「出力が制限されます」と表示されました

 充電のパーセンテージによって、マルチメーションディスプレイに表示される航続距離ですが、あてにしすぎると良くないかなと思いました。実際に、1kmくらいの坂道を上り終えると、航続距離が13km短くなるということがあったからです。表示される航続距離は、直近40kmの走り方を元に計算されていて、次にどんな道を走るかまでは予測できないので誤差が生じてくるというわけです。

 重い荷物を積む、坂道を上る、エアコンをつけるなど、エネルギーを必要とする走りをすると電池の減りが早くなり航続距離が短くなります。これは、ガソリン車も電気自動車も一緒です。スマホもゲームをしたり4K動画を見たりすると、稼働時間が短くなりますね。

その4 キモチイイ加速でレスポンスもいい走行性能

 Honda eは軽快で、小気味良く走ってくれます。ノーマルモード走行時は、アクセルを踏むと次第に加速&停止などガソリン車を思わせる乗り味。スポーツモード走行時は、走り始めた瞬間から急加速、レスポンスも良い電気自動車ならではの乗り味でした。ノーマルモードとスポーツモードのキャラクターが違い過ぎて、慣れるのに時間がかかるという……。

 日常的に乗って良いなと思ったのは、舵角50度の小回りです。たとえるなら、自転車で角を曲る時の感覚くらい曲がります。車両の両端にサイドミラーが付いていないので、車両感覚もつかみやすく細い道もグイグイ走れて、驚くほど細い道を曲がることができます。究極に小回りが効いて運転もしやすいので、運転に慣れていない方にオススメです。 ほかには、自動駐車をしてくれる機能が付いていること。操作手順も簡単だし、私は多用しました。

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