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私→WRC 第17回

梅本まどか、モントレー2021でクラス2位! WRCに向けて前進!

2021年06月26日 12時00分更新

文● 梅本まどか 編集●ASCII

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群馬は高崎で開催されたラリー「モントレー2021」
梅本まどか選手はクラス2位を獲得

 6月11~13日に群馬県で行なわれた全日本ラリー「モントレー2021」。新城ラリー以来、私にとって今季2戦目の参戦はこのモントレーでした。2戦目と言っても、今季はこのラリーで全日本選手権にエントリーするのは最後。

 今季は新城ラリーとこのモントレー。そしてWRCのラリージャパンと3戦のみ参戦する予定だったので、ラリージャパンまでに実践でラリーができる最後の戦いとなりました。

 ドライバーさんは新城ラリーと同じ村田康介選手。マシンも同じでGRヤリスRSです。新城ラリーでは3位という結果だったのですが、このマシンで戦うのも今回が最後ということや(ラリージャパンはレギュレーションの都合でGRヤリスRSでは出られない)、ラリージャパンまでのラストラリーということもあって、前回よりもレベルアップしなくては!! 前よりもいい成績、できれば勝ちたいと言葉にしなくてもチーム・メカニックさんはじめ、みんな感じていたのではないかなという雰囲気でした。

マシンとパシャリ

 今回もコロナウイルス対策が行なわれている中でのラリーということで、無観客。前回よりも対策は徹底されていて、まず受付前に抗原検査がありました。そしてイベント2週間前からの行動報告書の提出。さらに、今回はサービスパークがGメッセ群馬の駐車場だったのですが、お手洗いがあるのがGメッセの建物内。サービスパークから普通に歩くと5分程かかる場所にあり、サービスパークに戻る時は必ず、入退場報告書と検温をしなければならなかったのです。

 こうした対策があったからこそ、延期しているラリーもあった中で開催でき、動いて下さったオフィシャルさん・関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

抗原検査の会場です

いつもと違う情報量のラリーに衝撃!

 今回のラリーで私がコ・ドライバーとして1番印象に残っているのは、ロードブックが物凄く分厚かったこと!

 最初見た時に「あれ? いつもと違う!」とその分厚さに驚きました。中を見てみると、コマ図の書き方なども今まで全日本ラリーで見てきたものと違っていました。直進でも信号が1つ1つのコマ図になっていたり、所々英語で書かれていたりしていたのです。

コマ図はこんな感じです

 私は一昨年ドイツのラリーを見に行った時にロードブックを見せてもらったのですが、その時の感じに似ていて「ラリージャパンの練習にはすごくいいな。今回出られてよかった」と感じました。

 また、モントレーはコロナウイルス対策もあり、変則的なスケジュールで、受付とレッキ受付が同時でした。いつもレッキ受付でレッキ用のコマ図か指示書などがもらえるのですが、今回その用紙が見当たりません。

 最初「あれ? もらいそびれた?」「どこにあるんだろう」と心配していたのですが、ベテランのコ・ドライバーさん方が「ロードブックに載っているよ」と教えて下さり、見てみると後ろのほうにレッキ用のコマ図がレッキアイテナリーと一緒についていたのです。

 いつもなら同じ道は「○ページにとび繰り返し」と書かれているのが、今回はすべて書かれていて、どうりで分厚いわけだ! と納得しちゃいました。

この分厚さです

 このロードブックはコ・ドライバーにとってとても大切なもの。前回もいろいろなくしてはならない大切なものを紹介したと思うのですが、今回もコロナウイルス対策でタイムカードは受付からLeg1もLeg2用もコ・ドライバー管理。そして、新城のようにコ・ドライバーが自分で時間を記載するという部分は一緒なのですが、新城と違ったのは「TCin」表示のための紙が用意されていたことです。

 レッキの時にゼッケンを書いた紙を見せてオフィシャルさんに確認してもらうのですが、その紙の裏に「TCin」と大きく刷られていて、時間になったらこの紙をオフィシャルに見せ、本来であればTCでタイムカードを渡す代わりの意思表示をするのです。

 そして、オフィシャルさんがタイムをホワイトボードに書き見せてくれるので、その数字をタイムカードに書き、チェックしてもらい、OKならグッジョブポーズをして、SSスタートに移動という流れでした!

 なので、いつもコ・ドライバーが大事にしているロードブック、ペースノート、タイムカードに加えて、このTCinカードもとても重要でした。

大切なものたち

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